依存症の原因と治療的アプローチ

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依存症の原因と治療的アプローチ

自分で止めたいと思っているのに止められない行為や衝動はアディクション(嗜癖)に分類され、それにより生活に支障をきたすようであれば積極的に改善した方が良いでしょう。

依存は大抵の場合は何らかの代償行為や逃避行動の場合が多いのです。
心の満たされない部分を埋めてくれたり、あるいは取りかかりたくない仕事や、考えたくないことから逃げる逃避行為から始まるのですが、習慣化してしまうとそこのこと自体を求めるようになりますので、早めに改善に取り組むことが早期改善の近道になります。


依存症(ギャンブル依存、恋愛依存、アルコール依存、買い物依存)

依存症とは、ある種の行動や関係性などから得られる快感や高揚感を求める抑えがたい欲求がある状態です。
物質的依存、行動的依存、人間関係の依存があります。
物質的な依存では、タバコやお酒などのアルコール、薬物、食べ物などへの依存。
行動的な依存では、ギャンブル、ゲーム、買い物、携帯電話(スマートフォン)、インターネットなどへの依存。
人間関係の依存では、恋愛、セックスなどへの依存などがあります。
いずれも過度にならなければ問題ありませんが、長時間に渡り固執したり、生活に障害がでるようであれば改善した方が良いでしょう。


依存症、解決へのアプローチ

依存症は “代償行為として、何かを満たそうとしている”と考えることが解決への近道となります。
満たしたいのは、必ず何かしらの感情です。
ですから、「それをすることで、どのような感情を満たそうとしているのか?」を考えることが、解決への糸口となります。

例えばギャンブルやゲームなどは達成感や充実感を満たそうとしています。通常の生活の中では多くの努力をしなければ達成感は味わうことができませんが、ギャンブルでは少しの努力で達成感を味わうことができます。達成感を感じた瞬間に脳の報酬系への刺激が感じられるのです。

恋愛依存の場合は相手から承認されることで、安心感を感じることができ、自己の存在肯定感が得られ気持ちよくなります。誰かに愛されることで、自己を満たそうとしているのです。これも脳の報酬系に働きます。
他者から承認されると、承認欲求が満たされ、一時的にはとても気持ちよくなるのですが、覚せい剤等と同じで、同等の刺激では満たされなくなってきます。「もっと褒めて欲しい」「もっと認めて欲しい」と、相手に依存することになってしまいます。
依存され、寄りかかられた相手は、だんだんと負担になり、重くなってしまいますので、寄りかかてくる相手から離れようとします。
これが恋愛の末期状態です。
お互いに依存しあっている状態は“共依存”と呼ばれます。
しかし、共依存のままバランスを保つのは難しく、ケンカも多くなり、だんだんと心が離れて行くことになるでしょう。
恋愛依存を克服するためには、「自己承認」を覚えることです。
そして、正しい対人関係を学ぶことが大切なのです。

ar 対人関係、人間関係のコツ

タバコやアルコール、薬物などの物質的な依存も、単純に物質的に満たそうとしているわけではなく、実は精神的な依存からの面を考える必要があります。例えばタバコを吸うことでリラックスできたり、お酒を飲むことで普段、抑圧している感情を発散することができたり、有益でない思考から解放されると考えることができます。


依存症の解決法
(1)決断する
依存症を克服する場合、まず必要なのは、決断することです。
「私はもっと素晴らしい方法で自分を満たします」というように、今までの自分とは違う自分になることを決断しなければ、すぐにもとに戻ってしまいます。
誘惑はそこかしこにあるのです。

(2)得たい感情の特定
次にフォーカシングにより、どのような感情を得たいのか?
どのような感情を満たしたいのか?を考え、その満たされたい感情を特定することが必要です。
そして、それを違う方法で満たすようにします。
この場合、今行っている行動よりも、もっと「質の高い方法」で満たすことが重要です。

人間は、気持ちの良いこと、“快”の感情を感じることを「止める」ことがとっても難しいのです。
ずっと、“快”の感情を感じていたいのです。
しかし、脳内麻薬物質も、いわゆる“麻薬”と一緒で、同じ刺激では満足できなくなり、「もっと、たくさんの刺激が欲しい!」となって行くのです。

止めるのは難しいのですが、「質の高い方法」に差し替えることは可能です。

例えばスポーツやビジネスでの成功、より良い対人関係、他人を豊かにすること、愛を持って誰かを助ける、という行為により得られた感情は、これまでと同じように、とても気持ちが良いのですが、自分も周りも豊かになり幸せになる素晴らしい、そして質の高い方法なのです。

NLPの6ステップ・リフレーミングも役に立ちます。


依存症、アディクション(嗜癖)の分類

依存症は「物質的な依存」「行動への依存」「人間関係への依存」と分けられます。

物質依存(薬物依存)
アルコール(お酒)依存、ニコチン依存、各種薬物依存、シンナー依存など

行為依存(プロセス嗜癖)
ゲーム依存、ギャンブル(パチンコなど)依存、買い物依存、パソコン依存、携帯電話(スマートフォン)依存、インターネット依存、タバコ依存、オナニー依存など

関係依存(精神的な依存)
恋愛依存、親への依存、子供への依存、セックス依存など





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