スランプという言葉を聴くと、スポーツ選手や芸術家の人達に限った事のように思えてしまい
ますよね。
しかし、生きている全ての人達に、人生のスランプがあるのではないでしょうか。
「人生山あり、谷あり」という言葉はよく耳にしますよね。
恐らく、一生安定して、平穏無事に生きている人なんていないのではないでしょうか。
いつも楽しそうに、幸せそうに、安定して生きているように見えている人も、
実は、心の中、仕事、家庭、恋愛、結婚、子育て等々、みんな悩みを抱えていたり。
スランプを抜け出すために、陰では必死で努力している人もいるのではないでしょうか。
以前の私はとても嫉妬心が強く、
「私はこんな家族の元に生まれて幸せじゃないのに、あの人は幸せな家族にがいてずるい」
「自分の顔なんて自分で選べないのに、可愛く生まれただけで、チヤホヤされてずるい」
「私はいつもダイエットを頑張っているのに、あの人は食べても太らなくてずるい」
「私は自分を押し殺して仕事を頑張っているのに、あの人はずる賢く楽をしていてずるい」
書き出してみると、私は「ずるい、ずるい病」だったのですね。
どんなに頑張っても成果が出ず、自分がとても苦しく、困難な状況の渦中にいると、
「周りの人達は苦労もしないで幸せを勝ち取っている」と、思ってしまいがちですよね。
「隣の芝生は青い」とは、よく言ったものですね。
私は20代後半から、特に精神的に苦しい状態が続き、まさに人生のスランプに突入しました。
メンタルが弱っているせいで、仕事を長く続けていく事が出来ず、頻繁に転職していたため、
いつも経済的に余裕がない状態。それなのに、
身体の調整をするにもお金がかかる。
カウンセリングを受けるのにもお金がかかる。
メンタル本を買うにもお金がかかる。
「なんで私ばっかりこんな目に合うんだ!!損してる!!」と、いつも、かわいそうな自分を主張していました。
しかし、今、自分がそのスランプを乗り越えてみると、乗り越えていく過程で学んだ事が沢山ありました。これは何にも代えがたいものです。
そして、今まで自分が「楽そうで羨ましい。ずるい。」と思っていた人にお話しを聴くと、
努力していない人はいませんでした。
苦しみや悩みを抱えていない人って、本当は居ないのではないかなと感じます。
もし、悩まず、楽に生きている人がいたら、その人は、過去にスランプに陥った経験から、
悩まないでいられる自分づくりに、一生懸命に取り組んだ人なのだと思います。
もちろん、スランプに陥らないように、日々細かく努力していらっしゃる方もいるでしょう。
例えば、仕事を長く続けている人は、それだけの努力を日々しているのでしょうね。
昔の私に伝えてあげたい事実です。
スポーツ選手が、長いスランプから抜け出せない理由は2つあるそうです。
1つは、具体的な目標がなく、ただひたすらきつい練習ばかりをしていてモチベーションが上がらない。
もう1つは、自己分析が出来ていない。
もし人生のスランプから長く抜け出せないでいる方がいたら、これを自分に当てはめてみませんか。
まずは、
「自分が本当はどうなりたいのか」
という目的地を立てて、方向性を決める。
そして、自分を客観視し、
自分のどんな思考が自分を苦しめているのか。
目的地の自分になるためには、自分に何が必要なのか。
と、一度立ち止まって、軌道修正してみませんか。
人生のスランプ、自分次第で必ず抜け出せると、私は信じています。