こんにちは、セラピールーム・ソラの梶原です。
一人で孤独を楽しんでいる人もいれば、
家族や友人に囲まれていても孤独感を感じている人もいます。
これは、なぜなのでしょうか。
ひとつの要因として、「前提」が違うことがあると思います。
「愛されることが大事」と思っているか、
「愛することが大事」と思っているか。
孤独感を感じる方は、無意識に前者の前提でいるのではないでしょうか。
論語に、「四海兄弟」という熟語で知られる一節があります。
これは、
「自分にはろくな兄弟がいない」
と嘆く弟子に、
「人の生死や富み栄えることなどは天の定めと聞いているが、全ての人に誠実な態度で礼を失わずに接していれば、世界中の人たちが兄弟同様に感じられるものである。」
と説いた一節です。
つまり、愛されることが大切、前提なのではなく、
愛すること、愛を持って接することが大切であり、
それを前提にすることで、
世界中、全ての人たちが家族のように感じられる。
そうすることで結果的に「愛されている、仲間である」
という感覚も増えて、
孤独感の解消につながるということです。
前提を変えて、自分から愛を示すこと。
笑顔で挨拶してみる、
感謝の言葉を伝える、
相手のことを理解しようと努めてみる
どんな小さなことでも、
まずはできることから始めてみましょう。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は「孤独感」がテーマでした。
アドラー哲学で「共同体感覚」と呼ばれるものが、
この「四海兄弟」にあたると思います。
家族だけではなく、
見ず知らずの人にも見返りを求めず愛で接するよう心がけること。
すべての人は同じ人間、仲間であるという前提に立つこと。
もちろん、孤独を感じる要因は他にもあって、
他人を怖がっていたり、
一人でいることが悪いことのように思っていたりと、さまざまな要因があると思います。
そして、今回は
「他人への愛」をテーマにしましたが、
孤独感を解消するためには、
「自分への愛」、自己肯定感という土台が不可欠でもあります。
自己肯定感は能力や性格に関係なく、
自分で高めていくことができます。
自己肯定感を高めて
自分軸で楽しく生きていきましょう。^ ^