幸福と快楽
「今の人は、幸福と快楽の区別を知らない。
快楽を得ることを幸福だと思っている」
(武者小路実篤:小説家・詩人、1885~1976)
ほとんどの方が「幸福」と「快楽」を同一視しています。
「幸福=快楽」と思っているのです。
この2つをごっちゃに考えていると幸せには辿り着けませんので、
ここでこの2つを分けて考えて行きましょう。
●快楽とは?
快楽は一時の刺激や物質的な満足に過ぎないもの。
外的な刺激や欲望を満たすことで得られる瞬間的なものです。物質的な富や一時的な感情に依存しやすく、長続きしません。
具体的に言うと
スタバでモカフラペチーノを飲む、ゲームをする、ギャンブルをする、スマホを見る、温泉に浸かる、自分の投稿がバズる(承認欲求が満たされる)、大切にされた、愛された、好きな人とお話ができた、彼氏ができた、彼女ができた、新しい服を買った、バッグを買った、食欲、睡眠欲、性的欲求が満たせた、などです。
●幸福(幸せ)とは?
一方、幸福は自己の理想の追求や努力、そして他者や自然と調和する「自己実現」によって得られる永続的な心の状態。
自分の内に潜む可能性を信じ、努力によって自己を向上させながら理想に向かって歩むプロセスそのものです。自分らしく生きる充実感こそが真の幸福なのです。
快楽を追い求め続けて幸福に辿り着くことはありません。
快楽を追い求め続けて得られるのは、一時的な快楽だけです。
ほとんどの人は「幸せになりた~い!」と思いながら
快楽が得られるであろうことばかりに一生懸命になっているのです。
ほとんどの人が求める快楽には共通点があります。
お金、美味しいもの、愛されること、認められること、地位、名誉。
みなさん、欲しいですよね。
しかし、幸福は種類がたくさんあります。
「幸福」とは
「自己実現に向けたプロセスの中で得られる充実感」
だとするならば、
人の数だけ、人それぞれの幸福があるのです。
ミュージシャンになって人前で演奏する。漫画家になってみんなを楽しませる。貧しい方達を救うプロジェクトを立ち上げる。プロスポーツ選手になる。社会貢献する。
どれも地道な努力が必要で、
一朝一夕では成し遂げられないものばかりですね。
ここでひとつ気づくのは、
幸福には「目的地」が必要だということ。
目先の快楽を求めずに、人生を長期スパンで考え、人生で何を成し遂げるのかという目標をしっかりと決めることから始まります。
そして、目的地に向かって進み続ける1歩1歩の中に幸福はあるのです。
小さな1歩1歩を進めていく努力の中で自分は磨かれて行くのです。
武者小路実篤は著書の中で、
欲望や快楽の誘惑に打ち勝ち、人間としての深い愛や自然の大きな生命に身を投じることで、自己を昇華させていく生き方を説いています。
現在は昔と違って快楽への誘惑がとても多いですね。
スマホやゲームやYOUTUBEなどにすぐにアクセスできます。
何も考えずに快楽を得られるようになっています。
しかし、それではいつまで経っても幸福には辿り着きません。
先達の智慧を、自分の人生に取り込んでいきましょう。
時には自分のために時間を取って、
自分の人生を見つめ直してみましょう!
(*´▽`*)
Auther:水元和也


