統合失調症の原因と治療的アプローチ

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統合失調症の症状

統合失調症の症状には色々ありますが、「頭の中で命令する声が聞こえる」「どこからか聞こえない声が聞こえる」というような幻聴は代表的な症状のひとつです。
その他にも「無いはずのものが見える」という幻視や「誰かに操られている」「誰かが自分を監視している」「自分の考えていることが他人に伝わってしまう」という思考があり混乱することがあります。
重度になると人とのコミュニケーションが上手く行かず、対人関係や学校、会社など日常生活全般で支障をきたしてきます。


統合失調症の原因(1)

WHOによると一般的な発症リスクは約1%程度ですので、100人に1人の割合で発症するということは、そんなに珍しい症状ではないということが言えます。
統合失調症の原因ははっきりと特定されているわけではありませんが、遺伝的な要因や環境的要因、心理的要因の組み合わせで起こる可能性が指摘されています。
何らかの原因によりドーパミンという神経伝達物質の異常活動がありますが、それを抑える薬が有効とされています。しかしドーパミンだけが原因というわけではなく、日常生活を送る上でのストレスを軽減することにより、改善に向かう場合もあります。


統合失調症の原因(2)

遺伝的な素因はいくら考えたところで変えられないのですから、考えるだけ時間の無駄です。
ですから、ここでは心理的要因にフォーカスして考えてみましょう。
統合失調症の心理的要因は「罪悪感」「劣等感」「不安」です。
しかも、それぞれが高いレベルで存在しています。
誰でもちょっとした罪悪感や劣等感や不安は持っているものですが、統合失調症の場合は、大きな罪悪感、大きな劣等感、大きな不安(あるいは恐怖感)なのです。

一般的には「統合失調症は回復不可能は病気」として悲観的に捉えられていますが、そういうわけでもありません。
このひとつひとつの要因を取り除くことで、統合失調症は克服できるのです。

完全に声が聞こえなくなるというアプローチ以外にも、声は聞こえるが応援してくれる声に変わるとか、声との関係性が変わるなど、柔軟で可能性に満ちたアプローチをすることで、今までよりもずっと楽に生活できるようになるのです。


統合失調症へのアプローチ

幻聴や幻覚は統合失調症に罹患された方にとっては迷惑でしかない症状ですので、「この幻聴を何とかして欲しい」という気持はわかりますが、そういう単純なアプローチでは上手く行かない場合もあります。

統合失調症を訴えられる方の特徴的な傾向として、慎重で思い込みが強い傾向があります。
その裏の心理として、慎重にならざるを得ない何らかの抑圧された感情があるのでしょう。そして思い込みの強い性格を、円環的で緩やかな性格へ変化させることも必要です。

また、症状については完全に無くなることが望ましいと思いますが、頻度を少なくしたり、強度を弱くすることやリフレーミングにより意味づけを変えることも有効になります。
例えば「頭の中で命令する声が聞こえる」という場合、その声にはどのような意味があるのかを探り、声を気にならない程度に小さくしたり、声のかけ方を変化させることもあります。また、あなたが間違った行動を取らないようにしてくれていたり、あなたがひとりぼっちにならないようにしてくれているのかも知れませんので、何らかの意味がある場合には、その症状があった方が役立つ場合もあるのです。
症状は人により様々ですので、まずはお話をお聴かせ下さい。

パターンとしては、不安が強いことや自信の無さがあげられます。
統合失調症を何とかしようとする前に、「自信を持つ」ことが解決への近道だと思います。




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