私たちはパターン化されている|心と人生を変える

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私たちはパターン化されている

パターン化

~人間は習慣の奴隷である~
私たちは日常生活のほとんどをパターン化された行動として行っています。

●行動のパターン化
●パターンとは何か?
●リソースの節約
●思考もパターン化されている
●パターンに介入する

行動のパターン化

例えば、朝起きてからスリッパを履く人は履きますし、履かない人は履かないでしょう。それは毎日繰り返されます。
布団をそのままにする人もいるでしょうし、きちんとベッドメイクする人もいるでしょう。
顔を洗う順番や、歯を磨く順番などもすべてパターン化されています。お風呂に入って身体を洗う順番もほとんどがパターン化されているのです。

ご飯を食べるときに、利き手でお箸を持つと思います。
あなたが右利きだったとしましょう。何の迷いもなく右手でお箸を持つと思います。持ち方を気にすることもなく、自然とご飯を食べるでしょう。
それがパターン化された行動なのです。


パターンとは何か?

パターンとは、「習慣」とか「癖」のことです。
思い癖や思考の癖と言ったりすることもあります。
繰り返し行ったことが無意識化された状態のことを「パターン化された状態」あるいは「習慣化」「癖」と言います。
例えば靴ひもなどを結ぶ時、ちょうちょ結びをすると思います。最初は意識して結んでいますが、何年も何十年も繰り返していると、意識しなくてもできるようになります。
それがパターン化された状態なのです。
お箸の持ち方や、歯の磨き方、身体の洗い方、洗濯の仕方、洗い物の仕方など、日常生活で毎日行うような行動は全てパターンとして処理するようになるのです。


リソースの節約

なぜ、パターン化されるのかというと、脳のリソース節約のためです。
お箸の持ち方や、歯の磨き方、歩き方などの行動が、いちいち考えてからでないとできないとしたら、他のことを考える余力がなくなってしまうからなのです。

私たちは日常的に様々な情報処理をしています。
仕事のことやスケジュールのこと、公共料金の支払いや書類の提出、彼氏や彼女のこと、ダイエットに関してなどの「考える」ということを必要とすることに時間を割かなければなりませんので、日常で繰り返し行うものに関しては、無意識下のパターン処理として、リソースを節約しているのです。


思考もパターン化されている

行動がパターン化されているのはとても分かりやすかったと思います。
そして、私たちは思考においてもパターン化されているのです。

生まれたばかりの赤ちゃんの時は、まだ何もプログラムされていませんので、何もパターン化されていません。
生育過程で、両親や周囲からの教育により、様々なプログラムを与えられます。
そのプログラムが無意識化したものが、現在のあなたの思考パターンなのです。
あなたがそのパターンを作ったわけではなく、植え付けられたパターンと言えるでしょう。

例えば、両親から毎日、
「すごいね」
「上手だね」
「器用だね」
「センスあるね」
「優しいね」
「ありがとう」
「助かったよ」
と言われながら育った子供と、

両親から毎日、
「何やってるの!」
「下手だなぁ」
「迷惑ばっかりかけて!」
「頭悪いなぁ」
「なんで、できないの?」
「邪魔!」
「あっちに行ってて!」

と言われながら育った子供では、若干、植え付けられたプログラムが違いそうですよね(原因①)。

これらの言葉が無意識化され、自分のパターンになって行くのです(原因②)。

自分の人生にとって有益な言葉であっても、有益ではない言葉であっても、いつの間にか、自分が自分に対してそういう言葉をかけるようになってしまうのです。
そして、それがパターン化していきます。
そして、パターン化された結果、セルフイメージ(自己概念・自己像)が形作られて行くのです。


パターンに介入する

同じパターンが繰り返されるから、同じ結果が出るのです。
心の改善に必要なことは、自分の(無意識の)思考パターンに介入することです。
そのためには、まず、自分の思考パターン知る必要があります。

セルフイメージが低い方は、まず、自分が自分に対してどのような言葉を投げかけているのか解析してみましょう。
メタ認知すると理解できると思います。

認知の中に
「自分はダメなヤツだ」
「自分にはどうせできない」
「何をやっても無駄だ」

というような、自分の価値を下げる言葉や、自信を失わせる思いが内在していると、セルフイメージは当然低くなります。
このパターンをそのままやり続けていても、やる気も出ませんし、自信も持てません。

ですから、この自分にとって有益ではないパターンに介入することが大切なのです。
この有益ではないパターンに介入し、積極的に変化させていきましょう。





Author:水元和也


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