不登校、ニート、引きこもりの原因と治療的アプローチ

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不登校、ニート、ひきこもり

引きこもりや不登校、ニートとは就労や就学などの社会参加の場を長期間にたり失っている状態のことです。社会への不参加になるには様々な要因が考えられますが、会社や学校でのいじめやコミュニケーションの問題に起因します。その根底には社会不安障害や対人恐怖、視線恐怖、アスペルガー症候群などが考えられます。

引きこもりや不登校、ニートの場合、人間関係や社会生活が苦手で対人関係が上手く行かずに傷つく経験が多く、それを避けようとします。引きこもれる場所はセーフティーゾーンとしての役割を果たしていますので、社会生活からの回避というひとつの解決方法でもあるのですからあまり否定的にならないようにして下さい。引きこもれる安全な場所は必要なのです。


ニート(NEET)

ニートはNot in Education, Employment or Training(NEET)の略で教育、労働、職業訓練のいずれにも参加していない状態を指します。ニートの場合はこれといって特別な理由もなく、単に無気力で社会参加するよりは何もしない方が楽だからという理由も考えられます。背景にはコミュニケーション能力不足や人格が十分に成長していないだけということも考えられます。その他、不登校や引きこもりと同じように社会不安障害や対人恐怖などが根底にあることは十分に考えられます。


不登校、ニート、引きこもりの原因

学校や職場でのいじめがある場合や、いじめまではなくとも否定的に扱われたりした経験があると、社会との接点を持つことに積極的になれず安全な場所に留まるという行動を取るようになります。
本人の性格上、まじめで「~しなくてはならない」「~であるべきだ」ということを考えがちです。また社会不安障害や対人恐怖、アスペルガー症候群、PTSDなどの様々な背景が考えられますので、一概に何が原因なのかを特定するのは難しいでしょう。それぞれのケースでの対応が必要になります。

しかし、不登校やニート、ひきこもりの方の共通するパターンはあります。
「自信のなさ」と「不安」の2つの要素があり、繊細で傷つきやすく、自信がないことで極端に傷つくのを恐れ、そのことに対して不安になっています。
学校や職場に行かないこと、社会に参画しないことで、自分の心が壊れてしまうことから自分を守っているのです。
ですから、“無理やり” 学校や職場に行かせるのは間違ったアプローチです。
本人が自信を持つことや、他者からの否定的な言動、態度に負けない強さを身に付けることが重要です。

●プレッシャー・パターン
逆に見えるパターンもあります。
今まではとても良い子で成績も優秀だった子供が、突然、学校に行けなくなることもしばしば見受けられます。この場合は、「良い子でいなければならない」「いつも優秀でなければならない」というプレッシャーから逃げ出したいのです。
家庭でも学校でも、いつも褒められるような良い子が陥りやすいパターンです。
見た目上は優秀で自信もありそうなのですが、やはり同じように、自己肯定感が低く、褒められるために行動している場合や、「成績が下がってしまったらどうしよう?」という不安もあります。
同じように、精神的に強くなることや自己肯定感を身に付けること、不安に負けないように対処することで改善します。
「自分は普通の子でも大丈夫」という安心感が必要となるのです。


不登校、ニート、引きこもりへのアプローチ

引きこもりや不登校になってしまうには必ず理由があります。
引きこもりになることで自分の身を何らかのストレスから守っているのです。逆に言えば社会から身を守るための方法として引きこもりを選んだと言えます。
本人はとても繊細で傷つきやすく、また、過去にも傷ついてきた経験もあると思います。
心理カウンセリングを通して本人がそのことを自覚し、引きこもる以外の方法を見つけ、社会復帰するためのスキルを身に付けること、モチベーションを持つことが重要になります。
「自信を持つこと」「不安を取り除くこと」「不安に負けない強さを身に付けること」がとても大切なことなのです。

例えば、ご本人様が不登校で悩んでいて、そのご本人様が心理カウンセリングにいらして頂けた場合、たった1回のセッションで学校に行けるようになった事例もたくさんあります。
ご本人様が変わろうと努力して頂けるなら、ほんの数回のセッションで変わることは可能だと思います。

本来ならご本人様が心理カウンセリングにいらして頂けるのが一番良いのですが、引きこもりなどで、ご本人が心理カウンセリングを受けるのが難しい場合は、ご家族やパートナーの方が心理カウンセリングを受けることも可能です。
システムズ・アプローチの考え方では、身近な方が関わり合いを変えると、問題を抱えた本人も少しずつ変化するという理念があります。
自信を持たせてあげること。褒め方を変え、「貢献感」「自己重要感」を持たせること。不安を取り除くよう、安心する言葉がけをして上げ続けることで改善方向へ向かいます。

ニート、ひきこもり、不登校の場合、ご両親は「何とかして欲しい」と思われると思いますが、いくら周囲が変わることを望んでも、本人の努力によってしか変えられないこともあります。
その場合は、周囲の方に変化して頂き、いつも有益な関わり合いを続けて行くことで、時間はかかるかも知れませんが、きっとより良い方向へ改善して行くでしょう。

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