対人関係、人間関係の治療的アプローチ

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対人関係、人間関係の治療的アプローチ

私たちは、ただ生きているだけで、日常的に人とのコミュニケーションは欠かせません。普通に生活するだけでも多くの人と関わる必要がありますので、対人関係が苦手だと多くの場面でストレスを感じることになります。
対人恐怖、社会不安障害、視線恐怖などがあると、日常生活に支障を来すことが出てきますので、少しでも楽に他人との関係を築けるようになった方が良いでしょう。


ar 対人関係、人間関係のコツ

対人関係が苦手

人と親密な関係を構築できなかったり、友人を作れなかったり、学校や会社でのコミュニケーションが上手く取れないと不安になったり疎外感を感じることもあるでしょう。
日本社会では他人の個性を認めようとしない傾向が強いため、過剰に空気を読むことを強いられます。
アスペルガー傾向のある方は空気を読むことが苦手なため、場の雰囲気を壊してしまうこともあり、社会的になかなか受け入れてもらえないことがありますが、訓練することである程度、周囲とうち解けることは可能です。
アスペルガー症候群の方は、学習障害はありません。
本質的には空気が読めなかったとしても、学習を積み重ねながら対処法を学んでいけばいいのです。


対人関係が上手く行かないのはなぜか

親しい友人関係を作るのが苦手だったり会社などでうまく付き合えないなど、対人関係が上手く行かないのは、自分の意識が自己の内面を向いているからです。
「バカにされるのではないか」「変な人と思われるのではないか」「悪い評価を受けるのではないか」と必要以上に自分を防御しようとしている傾向にあります。
高じて社会不安障害や対人恐怖、社会恐怖になると対人関係が上手く行かず、不安感や羞恥心、恐怖感に襲われるため不登校やひきこもりの原因にもなります。
他人の視線が恐いという視線恐怖や、自分のニオイが気になる自己臭恐怖なども対人関係がきっかけになることがあります。
ちなみに自己臭恐怖症の方は心理の根底に「自己価値が低く、大きな不安」があります。
自己臭恐怖症を克服するためには、自己肯定的になり、自己価値を上げること。自分が安心する言葉をかけ、不安を煽らないこと。
そうすることで克服していくことができます。


対人関係が苦手な原因

親からの否定的な言動や抑圧。過剰に叱られた経験、学校でのいじめ、人前で発表するときに恥ずかしい想いをしたことなどがあると自己防衛本能から対人関係をできるだけ取らないようになります。

原因は様々なことが考えられますが、心理の根底で共通するのは「傷つきたくない」なのです。他人と関わることで傷ついてきた経験がたくさんあり、もうこれ以上傷つきたくないのです。


期待しすぎ

対人関係が上手く行かない原因に、他人に「期待しすぎ」ということもあります。
自分の思い通りの言動や行動をしてくれることを相手に期待し、それが叶わないと欲求不満に陥ります。
親子関係、夫婦関係、恋人同士で上手く行かなくなってしまうのは、ほとんどが、「相手に期待しすぎ」から起こっていることなのです。
期待しすぎると、関係は壊れていきます。中の良かった恋人と別れることになったり、離婚の原因にもなります。
部屋の片づけや料理、洗濯、会話など、日常のことで相手に期待し過ぎているのではないでしょうか。
しかし、相手はあなたの期待を満たすために生きているわけではありません。
正しい生き方は「相手に期待しないこと」なのです。
期待については、章を分けて「心と人生を変えるコラム」で詳しく書いていこうと思いますので、コラムの方をお読みください。


対人関係が上手になるためには

対人関係については多くの人が上手にできずに悩んでいますので、様々なセミナーや色々なテクニック本が出版されています。
「読んで、学んで、実際にやってみて」のトライ&エラーを繰り返しながら、徐々にちょうどよい距離感や関わり方を“体感として”学んでいくしかありません。
対人関係は、いくら知識を詰め込んだところで、教科書通りのようには上手く行かないのです。体感でしか学べませんので、「正しそうなこと」をやってみるしかないのです。


対人関係の作り方、人間関係のコツは「心と人生の変え方コラム」に書きましたので、具体的な方法論がお知りになりたい方はお読みください。

ar 対人関係、人間関係のコツ

本質的には

どんなにテクニック本を読んでも、本質が間違っていたらやっぱり上手く行きません。
本質的には「許すこと」「認めること」「褒めること」です。
このことを、まずは“自分にやってあげる”ことが重要です。

実は、自分がやっていることを、無意識的に、他人にやってしまっていることが多いのです。
対人関係が苦手な人は、「自己否定的」「自分に厳しい」「完璧主義」「自分の悪いところを見つけるのが得意」なのです。
そして、知らず知らずに“無意識的に”それを他人にやってしまっているのです。

人間は否定的に扱われたり、許してもらえなかったり、めんどくさい人が大嫌いなのです。
あなたの周りにいる人を想像してみてください。
「いつも否定的で自分勝手でめんどくさい人」がいたとします。
あなたは、その人と一緒にいたいですか?
できれば、一緒には良くないですよね?

あなたがいつも一緒にいたい人はどんな人でしょうか。
優しくて、相手のことを思いやってくれて、気遣いができて、失敗しても笑顔で許してくれて、小さなことでも褒めてくれる人がいてくれたら、あなたはきっと居心地がいいですよね。
(自分のマインドが低いと、「こんな素晴らしい人は、私にはもったいない、申し訳ない」と思って、逆に居心地が悪くなる場合もありますが)

自分が、居心地の良い人になること。
愛を持って接すること。相手の幸せを考えながら発言したり行動できたりすることができるような人になること。そうなれれば、あなたはきっと誰からも必要とされ、愛され人間になって行きます。

そのためには、まず、自分に優しくするところから始めてみましょう。


心理カウンセリングでは

心理カウンセリングでは、自分自身への接し方を学び、自己肯定感を持つこと、自尊感情を高めることで、自信を持つことができるようになり、まずは傷つかない自分を作ります。
そして、他人との接し方を学ぶことで、人との関わり合い方や、正しい対人関係の作り方を学び、苦手を克服することによって対人関係を改善することができるようになります。


芝生の種を蒔きましょう。

芝生の種を蒔きましょう。
この世の中を明るく楽しい場所にするのも、暗く辛い場所にするのも、じつはあなた次第なのです。

不平、不満、文句というゴミをまき散らしながら、人から好かれることはないのです。
常に、芝生の種を蒔き続け、自分の周りを豊かな緑色の綺麗な芝生で満たされるように努力し続けた結果として、みんなが認めてくれる、みんなから必要とされる人間になることができるのです。

最初はもちろん難しいです。
今までやってこなかったことなのですから、当然です。
でも、やりなれてしまえば、とても簡単なことなのです。
少しでも対人関係を良くし、楽に幸せに生きて行けるように、チャレンジしてみましょう。
まずは、「自分自身との対人関係」から始めてみましょう。
自分に優しくすること。
自分に芝生の種を蒔いてあげましょう。




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