心理カウンセリングとは?|心理カウンセリングに意味はあるのか?

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心理カウンセリング(Counseling)

心理カウンセリングって何だろう?
何のために心理カウンセリングというものがあって、心理カウンセリングを受けると、なぜ楽になれるのかを考えて行きましょう。
もし、カウンセリングを受けて人生が変わるのであれば、そこには意味も価値もあります。


心理カウンセリングとは?

心理カウンセリングとは、臨床心理学に基づく対人心理援助のことです。
心理的な困難や精神的な問題を抱えている方に対し、ご相談者の悩みや心の問題を聴かせて頂きながら、できるだけ負担のかからないようにサポートさせて頂きます。

心理カウンセリングの目的は、来談してくださったご相談者の方の心理的な困難を取り除き、楽に生きられるように寄り添うこと。

しかし、どこでも同じような心理カウンセリングが受けられるかというとそうではありません。
心理カウンセラーによってそれぞれの考え方がありますし、行っている心理療法も違いますし、対処できる症状や結果も違ってきます。

一般的に一番多い心理カウンセリングのアプローチ方法として、カール・ロジャース氏(とその共同研究者)によって創始された「来談者中心療法(クライエントセンタード・セラピー/CCT)」やロジャース氏が晩年にそれを発展させた「人間中心療法(パーソン・センタード・セラピー)」などがあります。
いずれも、来談者を中心人考え、サジェスチョンすることなく、とにかく耳を傾けて気が済むまでずっと話を聴いてくれる「受容」「傾聴」「共感」が中心概念です。

現在の日本では、ほとんどのカウンセラーさんがこの「聴いてくれるだけ」のカウンセリングを行っています。
来談者中心療法の優位性は、何ひとつ否定されずに聴いてもらえますので、気持ちがスッキリするという「カタルシス効果」が得られることです。


スッキリはしますが…

十分に話を聴いて貰えて、気持ちはスッキリするのですが、残念なことに信念や価値観、考え方は変わりませんので、聴いて貰えるだけの心理カウンセリングでは、あまり変化は望めません。
スッキリするだけです。
上手に愚痴を聴いて貰えて「あぁ、スッキリした」だけと、なんら変わりありません。

ですから、来談者中心療法だけの心理カウンセリングでは、毎週1回のペースで通ったとしても、何年も通うことになってしまうのです。
何年通っても改善しない方がいらっしゃるのも事実です。

人間は何年も生きていれば、色んな人や本やテレビや映画などの情報に触れますし、それで考え方が変わることもあるでしょう。
つまり、もし、変われた人がいるとするなら、来談者中心療法により変化したわけではなく、色んな情報に触れることにより「自分で変化した」のです。

とても知的レベルの高い方であれば、自分が心の中で思っていることを何ひとつ否定されることなく忌憚なく話していると、自分の思考に気づく方もいらっしゃいます。
そこが来談者中心療法の狙いではあるのですが、残念ながらほとんどの方は自分の思考を疑うことや、自分の思考を変化させることは困難なのです。

来談者中心療法のカウンセリングに数年通って改善しなかった方が、当院にいらしてほんの数回のセッションで改善することも良くあります。


パターン介入

なぜ、当院の心理カウンセリングは効果的なのかというと、思考レベル、行動レベルに介入していくからなのです。

私たちは思考においても、行動においても必ずパターン化されています。
例えば行動のパターンを見て行くと、朝起きてから寝るまでのほとんどの行動がパターン化されているのです。顔を洗う順序、お箸の持ち方、靴の履き方まで、毎日、ほぼ同じ行動をしているのです。

思考も同じようにパターン化されています。
パターン化された自動思考を使って、日常のあらゆる出来事を処理しているのです。
今の考え方で人生が楽しかったり、生活が上手く行っているのであれば問題はありませんが、もし、心理的に苦しいのであれば、積極的に思考のパターンに介入し、考え方を変化させた方が、ずっと生きやすくなるのです。
そして、それは恒久的に変化していきます。
自分の考え方を変えるのは大変ですが、変えられないことはありません。

心理カウンセリングでは、ご相談者のお話を伺い、パターンに介入することで考え方の変化を促し、より適応的に生きて貰えるようにアプローチします。
ですから、解決志向型、介入型の心理カウンセリングであれば、
心理カウンセリングには意味があると言えるでしょう。


心理カウンセリングのレベル

心理カウンセリングにはレベルがあります。
①介入しない
②行動への介入
③信念・価値観への介入

ar 心理カウンセリングのレベル3階層モデル

まずは、上記しました来談者中心療法のようにまったく介入しないレベル。
次に、表面的な行動へ介入するレベル。
そして、一番深い介入レベルは、信念、価値観レベルでの介入レベルです。

様々な介入により、これまで当たり前のように行ってきた行動や思考が変化することで、生き方が変わり、より適応的に生きられるようになるのです。

介入しない心理カウンセリングには、あまり大きな変化は期待できませんが、認知、思考レベルでの変化を促す心理カウンセリングには大きな意味があるのです。


心理カウンセラー選び

皆さんが困った時に頼りになるのが心理カウンセラーです。
しかし、どんなカウンセラーでも良いというわけではありません。
上記のことを踏まえた上で、各種心理療法を掲載しておきますので、自分にあった心理療法を行ってくれる心理カウンセラーを探しましょう。



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