認知行動療法とは?|CBT

TEL:042-641-3654AM10:00〜PM21:00

認知行動療法(CBT)

おススメ度:★★☆☆☆
かつては、第一選択でした
認知行動療法はうつ病やパニック障害、不安障害、恐怖症克服などの“第一選択”と、これまでは言われてきました。
しかし、やり方が画一的でクライエントさんのリソースにないことをやらせたり、時には無謀な行動療法などもあり、だんだんと過去の遺物となりつつあります。
ですが、認知療法の根源的な考え方に間違いはなく、どのように認知するかで思考や感情が変化するのは確かなのです。ですから、認知療法に関してはあながち間違いとは言えないのです。

認知行動療法はもともとは認知療法と行動療法の別々の療法だったのですが、今は不可分の存在として語られ、認知行動療法(CBT)と呼ばれています。
パニック障害や、社会不安障害、脅迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、恐怖症、鬱(うつ)などの不安や恐怖、ストレスが中心となっている症状などに適用され、認知行動療法が有効であるという報告が数多く見られるようになっています。パニック障害やうつ病のクライエントさんには共通する思考パターンがあり、その認知を変化させることで改善へと進めます。


偏った認知を変化させる(認知療法)

共通する思考パターンとは
(1)全て自分の責任のように感じてしまう
「失敗したら、迷惑をかけたらどうしよう?」
(2)十分な根拠がないにも関わらず(ネガティブな方向に)断定してしまう
「上手く行くはずがない」
(3)ものごとの悪い面だけをとらえ、良い面が見えない
「どうせ失敗する」
このようなものごとを悪い方向に考えてしまう悲観的思考パターンを、より有益なパターン(多様性、プラス思考、楽観的)に変化できるように援助します。


実際に体験する(行動療法)

行動療法は暴露療法とも呼ばれ、学習理論に基づく行動変容法、その理論の総称です。パニック障害や広場恐怖症、閉所恐怖症、暗所恐怖症など、ある特定の条件反射的な固定化された状況で発症する症状に関して、実際に再体験してもらい、そうならないこともあるという認知に変化できるように援助するものです。
恐怖感情の伴う予期不安の場合、実際にやってみたらできた。できたことが自信につながるということもあり得なくはないのです。

ですが実際に追体験し同じような強い恐怖を感じてしまうとさらに有益ではない形で思考が強化されますので、あまり好ましくありません。逆にトラウマになってしまったり、恐怖が増す場合も考えられますので無理にこの療法を試すべきではないでしょう。
これは無謀で行き当たりバッタリです。

セラピールーム・ソラでは、行動療法は取り入れていません。
セルフイメージを変えずに状況や環境だけ変えても意味がないからです。

認知を変えるには、もっとやりやすくて有効な方法がたくさんあります。
いつまでも認知行動療法が“第一選択”ではないことは理解しましょう。


戻る

ar各種心理療法のページに戻る