子育て・教育|子供のカウンセリング

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子育て、教育

子供が不登校、ニート、ひきこもりになってしまった場合、難しいのは、親がどんなに努力しても、どんなに素晴らしいアドバイスをしても、子供がそれを受け入れなければ問題が解決しないことです。
完璧な子育てはありません。
構いすぎても問題がありますし、ほったらかしでも問題があります。そして、どのくらいのバランスが良いのかは子供によっても違います。
ですから、子供ひとりひとりの心の内面をケアしてあげる必要があるのです。
親から見れば、子供なんて右も左もわからない人間であり、ましてや社会のことなんて何もわかってないと思ってしまうでしょう。もちろん、親に比べたら圧倒的に経験値は不足しています。
しかし、子供は子供なりに何かを学びながら、少しずつ成長するものなのです。

子供にとって、親からの影響は絶大です。
子供が生き生きと、「自分のことが大好き」「この世の中を生きるのは楽しい」と思えることと、人を助けることや他人の幸せを願うことは幸せだと感じる心を育ててあげましょう。
「自分を愛すること」
「他人に愛を分け与えること」

この、たった2つのことができるようになるだけで、人生は楽に生きて行けるようになるのです。
そして、それを教えてあげることが「子育て」「教育」だと思います。


親の影響は意外と大きい

子育てをしていると、たくさんの「うまく行かないこと」にぶつかると思います。「朝、起きてくれない」「勉強をしたがらない」「忘れ物が多い」「自己主張ができない」等はほとんどの親が共通して持つ悩みです。もし、この悩みが改善できる方法があれば素晴らしいことですよね。もし全部の悩みが解決できないとしても、たったひとつのことでも改善できれば、それは親としての自信にも繋がると思います。

子供が変化するためには、まず、親が変化すること。
子供に声をかける「親」が変化すれば、子供は必ず変化していきます。
それがシステムズ・アプローチの考え方です。システムズ・アプローチでは、問題症状を持っている子供だけが必ずしも問題があると考えず、周囲の関わり合いの中で十分に変化していくものと考えます。

お子さんが不登校や引きこもりの場合も同じです。もちろん子供が学校に行けるように、社会との関わりができるように子供自身の努力も必要ですが、一番身近に居てくれる親の関わり合いとサポートがあれば、より早く改善できるようになります。

子供が親から受ける影響は良くも悪くもとても大きいものです。子供にとって親というのは絶対的な存在なのです。親に「認められたい」という思いは、子供にとっての原動力になります。正しい関わり合いを作るために、親も新しい声のかけ方や関わり合い方を学んで下さい。


子供の心のコーチング

子育ては親にとって一大事業です。大変なこともたくさんあるでしょう。もしあなたのお子さんに問題行動がある場合、心理カウンセリングと共にコーチングも有効になります。コーチングというのは子供に何かを強制するものではなく、子供が何をしたいのかを丁寧に聴き、それが実現できるように寄り添い、見守ることです。
若いほど思考に柔軟性がありますので改善は早くなります。早ければ早い方が良いと言えるでしょう。子育ては本当はお父さんお母さんにお任せしたいのですが、もし上手く行っていないのなら、子供の成長に何が必要なのかを学んでいる専門家の手を借りることも時には必要でしょう。その結果、お子さんと共に両親も成長していければいいと思います。


不登校や引きこもり、その他の問題行動

“不登校”や“引きこもり”などの問題を抱えたお父さんお母さんから「うちの子を何とかして下さい」というご相談を受けることがあります。お子さんがカウンセリングを望んでいらっしゃるのなら連れてきていただいて構いませんが、もしそうでない場合はお父さん、お母さんがいらっしゃって下さい。子供との関わり方を少し変えるだけでも改善へと向かう場合があります。
お子さんの問題行動は、両親からしてみれば困った行動でしかないと思われるでしょう。
「なんでうちの子は…」そんな風に思われるかも知れません。
しかし、一度、視点を変えてものごとを見てみることです。その問題に思える行動を「子供からのメッセージ」として受け取ってみて下さい。不登校は、学校には行きたくない、行けないという主張です。そこには何らかのメッセージが込められていると私は考えます。
私が行っている家族療法やシステムズ・アプローチの視点から見ると「子供だけが問題」ということはほとんどありません。家族という枠組みの中でシステムが働いていて、その構成員である子供が問題に思える行動を取っている場合、その子供だけでなく親も一緒に変化した方がより早く改善へと進むことができます。

お子さんとどういう関わり合い方をしたいのか、お子さんにどういう風に成長して欲しいのかをお聴かせいただき、その為には何をすべきなのかを未来志向、可能性思考で一緒に考えて行きましょう。
ニート、ひきこもり、不登校に関してはこちらもお読みください。


親の価値観を押しつけ過ぎていませんか?

親にとってどういう子供がいい子なのか?それは親の価値観に合致する子です。親が思った通りに行動できる子、親が望んだ通りにできる子が、親から見た場合はいい子になるでしょう。しかし子供は親のロボットではありません。子供にも一人ひとり個性があり、親とは違う体験を通して世の中を見ています。小さいながらも様々なことを自分で考えながら生きているのです。
お父さんお母さんが子供だった頃のことを少し思い出して下さい。親に怒られて恐かったこと、嫌だったこと、親に認めて貰えなくて悔しかったこと、優しくして欲しかったこと、ただ一緒にいたかったこと、たくさん話を聴いて貰いたかったことなどがあるのではないでしょうか。
子供にとって親は絶対的な影響を与えることができます。人の心がわかる優しい子になって欲しいと望みながら、自分は子供を叱りつけていませんでしょうか。ぞんざいな扱いをしていることがあるのではないでしょうか。
子供の話にじっくりと耳を傾けて、一切なにも否定せずに話を聴くことから始めてみて下さい。たったこれだけでも、子供は「大切に扱われている」「自分は間違ってないんだ」「存在しても良いんだ」と思えるのです。そして結果的に世の中(社会)に対しての不安を払拭することができるようになるのです。

全ての親や教育関係者が、
子供の一番のカウンセラーになって欲しいと願っています。


北風と太陽

北風と太陽が、どちらが強いか、チカラ自慢をしていました。
僕はどんなものでも吹き飛ばせる。だから僕はキミより強いよ。と、北風は言いました。
太陽は言いました。なるほど。ホントにそうかな?
そうして、2人はチカラくらべをすることにしました。

よし、あそこから旅人が歩いてくるね?
あの旅人の服を脱がせた方が勝ちだ!
まずは僕からだ! と、北風は言いました。
そして、思いっきりちからを込めて「びゅー!!!」と風を吹き付け、
旅人の服を吹き飛ばそうとします。

旅人はその強風と北風の冷たさに、コートの衿を掴んで
吹き飛ばされないように頑張ります。
いくら強く吹き付けても、旅人のコートを吹き飛ばすことはできませんでした。

さぁ、次は僕の番だ。太陽は言いました。
そして、ポカポカとあたりを照らし始めました。
冷え切っていたその場所はみるみる暖かくなり、
やがて旅人はコートを脱いでしまいました。


北風と太陽は、私の大好きなお話のひとつです。
何かをさせたいとき、強い力で無理矢理に吹き付けなくても
暖かく、ポカポカにしていれば、自然とそれができる子供が育ちます。
子供の気持ちになって考えてみることから始めてみましょう。
もちろん、簡単なことではありません。
しかし、今と少しだけやり方を変えるだけで、子供の心は大きく成長します。



どんな子供に育って欲しい?

心理カウンセリングをしていると、たくさんの傷ついた心を抱えたご相談者とお逢いする事になります。その多くの方に共通するのが、幼少時から少年期にかけて親からの絶対的な愛情不足や自信を奪い去ってしまうような親からの言動が多いことです。これは発達心理学から見ても同じようなことが言えます。
自信のない子に育って欲しい、自分の存在価値に気づけないように育って欲しい、いつも不安を抱えているような子に育って欲しいと願う親はいません。
しかし、親の言動のひとつひとつが子供の傷となり、自信を持てない子を育てているとしたら、今すぐにでも子育てのやり方を変えるべきだと思います。


親の役割は、子供のサポートすること

子供に接するとき、優しさや愛情を持って接するのはとても良いことです。しかし、それだけでは十分とは言えません。子供の心を成長させるには、ある種のテクニックが必要となります。大丈夫です、そんなに難しいテクニックではありません。親から子供に掛ける言葉を、ほんの少し変えただけでも、子供は大きく変化し始めます。
親の役割は、子供に言うことを聞かせたり、子供のやるべきことを代行することで、その日一日を無事に終えることではありません。子供の言うことに耳を傾け、承認し、夢を広げ、やる気を育てること。自信を持って何かをやり遂げられるようにサポートすることです。


魚の釣り方を教えること、
釣りの楽しさを教えること

魚を与えるより
魚の釣り方を教えなさい


ずっと以前、とある企業コンサルティング会社に打ち合わせに行った時のことです。
その会社の企業理念が上記の言葉でした。私はその言葉に大変感銘を受けました。(もとは西洋の諺らしい)
この言葉は、なにも企業コンサルに限定されることではなく、教育や子育てにも同じ事が言えると思います。
すでに魚の釣り方を知っている人(大人)が、子供に魚を与えるのは簡単なことです。そして、魚を貰った側からすれば、自分で釣りをすることもなく魚が手にはいるわけですから、きっと感謝するでしょう。しかし問題は、いつまで経っても自分で魚を釣ることができないことです。もし、子供がやる気を出して「魚を釣ろう」と思ったときに、親が取り上げていませんか?
確かに魚の釣り方を教えたとしても、すぐにできるようになるはずは有りません。魚が釣れるまで何日も我慢強く見守りながら待つ必要が有るかも知れません。時には釣竿を取り上げて、代わりに釣ってしまいたい気持になるかも知れません。そんなときはこう思って下さい。
「釣り方さえ教えれば、あとは自分でできるようになる」と。

魚釣りの例え話だと分かりづらいかも知れませんので、具体的に、日常に有るようなお話をさせて頂きます。
例えば、子供が親の真似をして、掃除機をかけたがる時があります。
その時に、代わってあげればいいのです。
そして、できたことをほめてあげればいいのです。
「偉いねー」「キレイになるねー」「キレイになると気持いいねー」等々。

忙しい時や隅々まで綺麗にしたいとき、時間のないとき、心に余裕のない時、とてもこんなことを言える状況ではないと思います。できるときだけで構いません。心に余裕のある時だけで構いません。

逆に子供のやる気を奪う言葉がけは簡単です。
「うるさい」「邪魔だからあっちに行ってて」「ほら、ここができてない」「こんなこともできないの?」「ダメだなー」「何やってるの!?」「早くしなさい!」「あなたには無理だよ」「まったく…」等々。日常でやってませんか?
そうやって育てられた子供は自分に「できない子」というレッテルを貼ってしまいます。何をやるにも自信がなく、不安で、やる気のない子に育ってしまいます。

相手は子供です。大人に比べればできないこともたくさんあるのは当たり前です。しかし、大人になったあなたにできていないこともあります。それは「いいところ探し」です。悪いところ、できていないところを探すのなんて簡単です。誰にでもできます。
親は子供のサポートをする上で、子供のやる気を育て、できているところを探して上げましょう。
親に求められるのは、子供の手助けをするヘルプではありません。
子供のやる気を育て、自分で自信を持ってできるようにするためのサポートなのです。


制限を止める

「~しなさい!」「~してはダメ!」という制限を止めてみましょう

多くの親は子供の行動に対して「~しなさい!」「~してはイケマセン!」等の行動を制限するような言葉がけをします。しかも朝から晩まで。
「早く起きなさい」「早く朝ご飯を食べなさい」「早く学校へ行きなさい」「早く宿題しなさい」「テレビを消しなさい」「ゲームを止めなさい」「早くお風呂へ入りなさい」「早く寝なさい」。
このような命令によって子供の行動や考え方を制限することが親の役割ではありません。逆に命令されるとやる気を失うものです(多くの大人も同じように)。
お父さん、お母さんだって日常でやりたくないこと、めんどくさいなぁと思うこともあるでしょう。そんな時に頭ごなしに「やりなさい!」って言われると頭に来ると思います。子供も大人も同じですね。


子供の自信を奪う言葉、
自信を与える言葉

お子さんが何かにチャレンジしようとした時に、思わず「止めといたら?」「難しいんじゃない?」「お前には無理だよ」そういった言葉を投げかけたことはありませんか?親は子供になるべく失敗して欲しくないからという優しい気持から、そういうアドバイスをしたりすることがあります。しかし、これではせっかくチャレンジしようと思った気持ちも萎えてしまいます。子供何かに初めてチャレンジすることは失敗しても当たり前。その失敗を乗り越えて、正しく成長していくのだと思います。たくさん失敗するということは、たくさんチャレンジしたということです。思い切ってチャレンジさせてあげましょう。
そして、親が子供にかけてあげる言葉は「お前ならできる。きっとできる!」です。


子供の自尊感情を高めるために親ができる3つのこと。

自信を持って積極的に前向きに取り組むことができるようになれば、強制しなくても自らの力で勉強も人間関係も上手く行くようになります。毎朝、起こさなくても自発的に起きてくれますし、子育てはずっと楽になります。
その為に親ができる3つのことは「許す」「認める」「褒める」です。
許すことも認めることも褒めることも、それぞれ難しいことですが、少しずつゆっくり取り組んでみて下さい。




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