アダルトチルドレン|症状と回復

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さまざまな症状を引き起こす
アダルトチルドレンという概念

アダルトチルドレン

うつ病(抑鬱的症状)や摂食障害、リストカット、不安障害、パニック障害、心身症、対人恐怖、自信がない、やる気が出ない、めんどくさがり、人間関係が苦手、不眠症、過眠症、拒食症、過食症、潔癖症、依存症などの症状を抱えていらっしゃる方は、ぜひご一読下さい。

もしかしたら、それらの症状の根底にあるのは、アダルトチルドレンだからなのかも知れません。

生きている意味や価値が見いだせない。
見捨てられることが恐い。見放される不安。恋愛依存や買い物依存などの依存症、自分がどこにいても誰といても場違いな気がして、心の落ち着ける場所がない。自分の存在はきっと邪魔で、いない方が良いように思える。死にたい、消えてしまいたい。
疎外感を感じ、誰とも本当に仲良くなれた気がしない。自信がない。いつも不安で焦りを感じる。何か間違っている気がする。
そんな方達も多いのではないでしょうか。

そういう気持を感じながら生きているのは、本当に苦しいものです。

今までの思考パターンを捨てて、新しい自分の生き方を始めましょう。
自分を育て直しすることで、本来の自分自身の人生を生きられるようになるのです。

~ index ~
●アダルトチルドレンの概念
●自分を育てよう
●あなたを苦しめる自動思考
●アダルトチルドレンの定義
●機能不全家族
●機能不全家族の具体例
●ACの特徴的な心理パターン
●ACから派生する症状
●ACと社会問題
●精神疾患との関連性
●学術的な立場

●アダルトチルドレンからの回復
●認知のレベル
●思考のレベル
●会話によるカウンセリング
●ヒプノセラピー(催眠療法)
●焦らないこと
●一方的に親が悪いわけでもない
●単純化して考えてみる
リンク:自分を育てよう

アダルトチルドレン度 診断テスト
その他の性格診断テスト


自分を育てよう

アダルトチルドレンは、
自分を育て直すことで、すべて解決できます。

ar 自分を育てよう、自分の育て方


あなたを苦しめる自動思考

アダルトチルドレンの自動思考

普段、何気なく自然に心に思い浮かんでくる考えのことを自動思考と言います。
ある特定の思考が無意識化され、それがパターン化してしまっている状態です。

アダルトチルドレンの方に特徴的に見られる多くの症状の原因となっているのは、決して脳の障害などではなく、あなたの中の“自動思考”が、あなたを苦しめているのです。

脳という器官は放っておくと暴走します。考えたくもないことを勝手に考えてしまうのです。
そのことに自覚的になり、自己のマインドを自分でコントロールすることが大切なのです。自動思考に任せず、意識的に“考えるべきことを考える”意識思考にして行きましょう。

自動的に思い浮かぶのは根拠のない思考(あるいは合理的ではない、有益ではない思考)です。
例えば・・・

抑うつ的傾向、うつ病の場合は
「自分はダメだ」
「自分にはムリ」
「どうせ失敗するに決まってる」
「みんなに嫌われている」
「今日もツライ」
「生きることは無意味だ」
「生きているだけで迷惑をかけている」
「苦しい」
「死にたい、消えたい」
「生きているだけで迷惑だ」

などです。

予期不安やパニック障害の場合は、未来に対して不安な言葉が頭に浮かんできます。
「カギをかけ忘れていたらどうしよう?」
「ガスの元栓を閉めたかな?火事になったらどうしよう…」
「電車に乗っていて倒れたらどうしよう」
「人に迷惑をかけたらどうしよう」
「大きな地震が来てしまったらどうしよう?」
「このエレベーターが落ちたらどうしよう?」

などの、自分の身に起こったら怖いことや最悪な事態を、わざわざ想起してしまうことで不安になります。


アダルトチルドレンの定義

アダルトチルドレンというのは、端的に言ってしまうと「自分の生きづらさが親との関係に起因する人」となります。

親の理不尽な振る舞いや親が望む道を選択させられ、自分の意見は尊重してもらえず、自由がなかったために、子供は自分自身の人生を見いだせずに混乱する事になります。
そのため、自己愛や自己受容感、自尊感情が育たず、漠然とした虚しさや寂しさ、不安感などを日常的に感じている人たちのことです。

アダルトチルドレン(AC)とは、もともとはアルコール依存症の親のもとで育ち成人した人々(ACoA)の事を指していましたが、今ではアルコール依存症に限らず、子供の生育に悪影響を与える機能不全家族の中で育ち、成長してもなお精神的にその影響を受け続ける人たちというのが一般的なアダルトチルドレンの定義です。
子供が成長する際の家庭環境が子供に与える影響はとても大きいのです。

自己の存在を正しく承認されずに成長した子供は、大人になってなお精神的な(あるいは心理的な)苦痛を抱えながら生きることになります。結局、全て自分が悪いのではないか? 自分はこの世に存在してはいけないのではないかという思いを抱いたまま、虚しさや寂しさから逃れることができず不安と闘いながら日常を送っているのです。

アダルトチルドレンは精神医療の対象ではありませんし、社会的なレッテルでもありません。
個人の主観的な判断でしかないのです。病気ではなく「何となくそういう傾向がある」程度にお考えください。
また「アダルトチルドレンか」「そうではないか」の2分法で考えるのではなく、どのくらい高い度数でそのような傾向性があるのかを考えた方が理解が進みます。
当然ながら毒親に育てられると、おのずとアダルトチルドレン度数は高くなります。

アダルトチルドレン度 診断テスト


機能不全家族(家庭)の定義

機能不全家族とアダルトチルドレン

アダルトチルドレンを生み出す背景に「機能不全家族」が挙げられます。
機能不全家族とは、家庭内に心理的(精神的)虐待、肉体的虐待、性的虐待が存在する家庭を指します。

機能不全家族内で育った子供は、機能不全な環境や考え方(否定的なコミュニケーションなど)が一般的であると認識したまま成長します。

幼少期の重要な人格形成において愛情を得る機会が少なく、自己愛や自己受容感、自尊心、自己肯定感を持てないまま成長してしまうことになるのです。

機能不全家族になる代表的な要因は、アルコール依存や虐待(精神的、肉体的、性的)、共依存などが挙げられます。

虐待と言うととても大げさに感じますが、実際は「子供の価値観を認めない」という程度でもアダルトチルドレンになりえるのです。例えば、優しい父母のもとで育ったとしても、「どこかで否定的だった」とか「子供の考えている価値観をどこかでバカにしていた」「認めてくれる人だったけど、褒めてくれなかった」などの、どの家庭でもありそうなレベルのことであったとしても、子供は自尊感情を持てず、自己肯定感を育めないまま育ってしまうこともあるのです。

また「世代間連鎖」によって機能不全家族となる場合もあります。不安の強い親は、不安と心配で子育てをします。心配性の親を持った子供は不安感が大きくなりがちです。否定的な親に育てられた子供は、自分に自信が持てず抑うつ的な傾向になりがちです。劣等感を持った親は、子供を(無意識的に)バカにしながら育てがちになってしまいますので、子供も劣等感を持ちやすくなってしまいます。

ちなみに、機能不全家族の強度と症状の重さは比例しません。そんなに強く否定されながら育ったわけでもないのに、「希死念慮」「自殺企図」まで行ってしまう場合があります。

これは子供が「認めて欲しい」と思うあまりに完璧主義になってしまうからなのです。完璧を目指すが、いつまでも完璧になれない自分を、さらに自分自身で追い込んでしまうのです。
子供は、親から認めてもらうことにより自分の存在価値を持つことができるのです。

なかなか認めて貰えなかったり、褒めてもらえない環境で育つと自己の存在価値が希薄になり、自分はダメな人間なのかも…と思い始めてしまいます。


アダルトチルドレン度数と現在の生きづらさは必ずしも比例するわけではありません。
いつも大声で怒鳴られ否定されていたり、暴力を振るわれていれば、当然、アダルトチルドレンになりやすいのですが、 十分に認めてもらえなかった、褒めてもらえなかっただけでも、子供は承認されたいという欲求から完璧主義になり、自分を追い込んでしまうこともあります。

機能不全家族(家庭)の具体例

両親や嫁姑など、家族間での争いが絶えない。頻繁に喧嘩している
他者(子供)の価値観を認めない家族(非尊重、無共感、否定)
愛情の冷めている家族
過度のしつけ(子供の価値観の否定)
過干渉(親が子供に関わり過ぎる)
虐待(精神的、肉体的、性的)があった
兄弟(姉妹)と比較する、差別する
過度な期待を子供に負わせる(プレッシャー)
親が家に居ないことが多い
親のアルコール、ギャンブルなどの依存
矛盾した指示、命令、言動
家族の社会からの孤立
条件付きの愛情(○○をしたら▲▲)
子供の発言に対する抑圧
嘲笑、子供をバカにする


アダルトチルドレンの特徴的な心理パターン(行動・思考)

アダルトチルドレンのパターン

●傷つきやすい
繊細で小さなことでもすぐに傷ついてしまう。 誰かに言われた言葉や他人の表情や視線を深読みし傷つく。傷つくことを恐れるあまり、必要以上に他人と関わらないようにする。関わる場合でも最小限に留める。言いたいことがあっても言語表現として表には出さない。失敗し傷つくことを恐れ寡黙になる。

●失敗するとすぐ落ち込む
ちょっとした失敗でもくよくよ悩み、落ち込んでしまう。自分を責める。ほんの些細な失敗でも自分を責めてしまう。へこみやすい。

●無気力、やる気がでない。
やらなければならないことがあっても取りかかれない。何かをやろうと思っても、無駄なように感じる。
厭世観。

●やりたいことがわからない
自分の好きなことや、自分がやりたいことがわからない。

●楽しむことができない
楽しいことをしているはずなのに、何をやっても心の底から楽しめない。
あるいは間違っているような気がする。

●失敗したことを繰り返し思い出す
ちょっとした失敗などを気にしすぎ、頭の中で反省会が始まる。些細な失敗を後悔する。多くの場合、その場面を繰り返し思い出しさらに落ち込む。例えば飲み会などの席で相手がイヤな顔をしたことを後から思い出して「あんなことを言わなければ良かった」など後悔する。

●孤独感・自己疎外感
いつもひとりぼっちのような気がする。自分は必要とされていない、あるいは邪魔な存在なのではないか、迷惑を掛けているのではないかと感じてしまう。寂しさを抱えている。

●将来への悲観的な考え
自分の取った行動の結果は、どうせ上手く行かないに決まっているという考えがベースになっている。「どうせうまく行くわけない」「どうせ自分にはムリ」といった悲観的な考え方が浮かんでくる。未来には悪いことばかりが待っていそうな気がする。

●自分に対して批判的、自罰的
できない自分を責める。自己批判的で、自分に対する評価が厳しい。悪いのは全て自分のような気がする。自分を罰する事がある(リストカット等)。わざと自分を傷つける。

●他人に対して批判的、他罰的
他人の言動や行動に対して批判的。他人に対して否定的。他人のあら探しをしてしまう。他人を叱責する。不寛容な態度。

●劣等感
他人と自分を比べ、自分は劣っているような気がする。物事を「勝ち・負け」で判断することが多い。他人を見下すことで自己の立場を守ろうとする。すぐにバカにされているように感じる。「あいつはダメだ」等、他人のダメなところを探し、安心する。

●不眠症、睡眠障害
寝付きが悪い。なかなか眠れない。入眠障害。眠りが浅く、しっかり眠ったつもりでもスッキリしていない。眠りが浅い。中途覚醒、早朝覚醒。逆に過眠症。

●無感動・無力感
何を観てもリアルに感じられない。行動しても達成感がない。世の中に面白みを感じられない。常に何かやり残しているような気がする。また「自分にはどうせできない」という自動思考が浮かび無力感を感じる。

●自己価値観が低い
自己受容、自己愛、自尊心、自己価値観が低いため、自分に対する評価が極端に厳しく「自分にはできない」「悪いのは自分のせい」と考えがち。自分が生きている意味や価値が見いだせない。

●自己評価が低い
自分に対する評価が低いため、他人から誉められても自分のことのように思えない。あるいは恥ずかしくなる。

●誉められるのが苦手
誉められた経験が少なく、誉められると居心地が悪い。恥ずかしくなる。顔が赤くなる。褒められても他人事のように感じる。

●ストレスを溜めやすい
日常から色んな事を我慢することが多く、自分の感情を押さえ込む癖があるため、ストレスが溜まりやすい。

●怒りやすい
キレやすい。すぐに怒る。自分の思い通りにならないことがあると、怒りによって周りを従わせようとする。感情のコントロールが難しい。自分が怒るのは周りの人が怒らせるからだと思う。

●対人恐怖・対人緊張
人と関わるのが苦痛であり、時に恐れを感じる。できるだけ他人との関わり合いを避ける。初対面では割と平気でも、相手と親密になっていく過程で緊張感を感じたり恐怖感を感じたりするようになることがある。

●他人と親密な関係を築くのが難しい
他人との距離感がうまく掴めない。うちとけられない。よそよそしくなってしまう。他人とどのように関われば良いのかがわからない。

●他者評価を気にする
他人から良く思われたい。他人からの評価を気にするあまりに必要以上に良い子を演じてしまう。限界以上に頑張ってしまう。がんばりすぎて疲れてしまう。

●自分は他人と違っている
馴染めない。自分はどこか他人とは違っている気がする。(この場合は、もしかしたらADHDやADD、アスペルガー症候群(AS)などを疑ってみる必要があるかも知れません)

●環境の変化に過剰反応する
環境が変わることが苦手、あるいは苦痛(結婚、離婚、引越、転校、転職など)。(発達障害の可能性あり)

●過剰な責任感
必要以上に自分で責任を負ってしまう。完璧を目指す。仕事を頼まれたり、役員を頼まれたりすると過剰な責任感を感じ、必要以上に頑張ってしまう。また、逆に過剰な責任感を回避するために、責任のある立場を引き受けることを拒否する。

●完璧主義
完璧でないと自分が許せない。もしくは不安である。当然、自分にも完璧を求めるが、周囲の人にも完璧を求め、そのため不平や不満、文句が多くなる。完璧主義があることによる弊害はとても多く、自己否定や自尊感情の欠如の原因となる。また対人関係が上手くできない原因にもつながる。

●「自由に」が苦手
「自由にして下さい」と言われると、どこから手をつけて良いか分からず何もできない。制限があった方が、その中で一生懸命になれる。例えば「自由に絵を描いて」と言われると何を描いて良いのかわからずなかなか手をつけられない。「これを描いて」と指示された方が楽である。

●感情が希薄
怒るべき場面で怒れない。悲しいのに涙を流せない。怒りや悲しみなどのストレスになる感情を抑圧してきた結果、感情が希薄になる。喜びや楽しいといったプラスの要素になる感情も希薄になるため、世の中に楽しさを見出せない。

●身体性が希薄
自分の身体が、どこか自分のものではないように感じる。感情面と同様に身体的な痛みや苦痛に関しても希薄になることもある。感情を抑圧する過程で身体で感じる感覚も希薄になる。リストカットしても痛みを感じない。それが進むと離人感を感じるようになり、さらに進むと乖離性同一性障害の傾向性が現れる。

●周囲に合わせ過ぎる。
周囲に期待されている自分を演じてしまう。 周りの人が求めるような答えを言ったり、周りの人の求めに応じるように振る舞ってしまう。

●断るのが苦手
自分がやりたくないことでも「イヤです」となかなか言えない。ハッキリと断れない。会社やサークルを辞めることが難しい。本当は辞めたいと思っていても、引き留められると辞めることができない。

●人間関係が苦手
人間関係、対人関係が苦手。人との距離感がつかめない。どうやれば他人と仲良くできるのかがわからない。

●リラックスできない
ゆったりとした気分でくつろぐ事がない。安らぐ事がない。そもそもリラックスとはどういう状態なのか分からないほど、いつもどこかで緊張している。

●失敗することを恐れる
失敗することを極端に恐れるあまりに何かに取りかかることができない。失敗したらどうしようと不安になり、パニックになる。失敗は許されない気がする。失敗するとバカにされるような気がする。

●見捨てられ不安
見捨てられることに対する恐怖心や、見放されることを極端に恐れる。見捨てられるとこの世の終わりのように感じてしまう。
恋愛において顕著に顕在化しやすく、フラれたりすると自己価値の全てが否定されたように感じる。この世の終わりで死にたいぐらいの気持ちになる。執着心がひどく、何とかやり直したいと願う。それが叶わないと復習したくなる。

●マインドリーディング
相手の言動を悪く解釈してしまったり、「どうせこう思ってるんだろう?」という風に相手が言っていないことまで悪く捉えてしまう。

●テスティング
自分では意識せずに相手を試すような言動をとる。わざと嫌がるような事を言ったりして、相手の出方を探る。身体的な行動では、目の前で扉を閉めたり、ボールをぶつけたりする。ちょっとしたいたずらをする。自分がどこまで許されているのかを計る行為であり、相手が怒らないことで受け入れられている度合いを計ろうとする。

●極端な白黒思考
白か黒か、善か悪か、100点か0点か。オール・オア・ナッシングで考えがちである。善でなければ悪に決まっているという極端な思考のため、生きづらい。許容範囲が狭くグレーゾーンが許せない。

●焦燥感
何か落ち着かず焦っている感じがする。何かをやり残している感じがする。のんびりとすることができず、かといって何をしても良いのかも考えつかず「何かをしなければ!」と焦る。焦るだけで物事は前に進まないことが多い。

●自分の感情や感覚が不確定
自分が「好き」と思ったものでも、本当に好きなのか自信が持てない。

●やらなければならないことが、できない
勉強、家事、育児等、片付け等、やらなければならないことは分かっているが、行動できない。

●世話焼きに熱中しやすい
子供やペットの世話を焼くことに熱中してしまう。自分の思い通りに相手をコントロールしようとすることがある。過干渉、過保護になりがち。

●必要以上に自己犠牲的
自分のことより家族や他人の事を優先してしまう。根底に「認められたい」「必要とされたい」という考えがある。また、自己価値が低いため、自分なんかどうなっても良いという考え方もある。

●一度決めたことを変えるのが困難
スケジュールなどで先約が入ると、あとに重要な事項が入ったとしても先約を優先してしまう。柔軟に対応できず、混乱してしまう。

●自分の判断に自信が持てない
決断することが難しい。決めたことでも、それが正しいか迷う。

●兄弟(姉妹)間の問題
自分は兄弟(姉妹)に比べて差別されていると思う(思っていた)。不当に扱われていたような気がする。兄弟(姉妹)と比べられることが多かった。

●親を恨んでいる
親にされたことや言われたこと、押しつけられたこと、許して貰えなかったこと、認めてくれなかったことに対し執着し、恨んでいる。たとえそれが数十年前のできごとだったとしても許せない。


派生する症状

アダルトチルドレンとしての生きづらさは、様々な症状として表出して来ます。
例えば、鬱(うつ)症状、対人関係(人間関係)がうまく行かない、依存的、焦燥感、不眠症、摂食障害(過食症、拒食症)、リストカットに代表されるような自罰的な行動、不安障害、パニック障害、社会不安障害、等々。

これらは症状として表出しているに過ぎず、根本原因は生育環境の影響を受けていると捉えることができます。また、その生育過程から解離性障害(解離性同一性障害など)や小児喘息との関連性も考えられます。

 

アダルトチルドレンと社会問題

不登校、引きこもり、ニート、家庭内暴力、キレる、自殺、通り魔や無差別殺人などの凶悪犯罪といった現象は、アダルトチルドレン(AC)理論と密接に結びついているという見方が固まりつつあります。


精神疾患との関連性

日本の精神医学界ではアダルトチルドレン(AC)理論とは距離を取っています。
それは、アダルトチルドレンの定義から、むしろアダルトチルドレン自体は多数派であり、例えアダルトチルドレンであっても社会生活に支障のない人が大半であることが理由となっています。したがって学術的な立場ではアダルトチルドレンは病気ではないという見方をするのが一般的となっています。


アダルトチルドレンからの回復

アダルトチルドレンからの回復

アダルトチルドレンは病気ではありませんので、
薬等で治療するといったようなアプローチはそもそも考えられません。
まずは心理カウンセリングを通して自分がどういう状況なのかを認知しましょう。

そして、自分が元気になるために有益ではない(あるいは阻害する)考え方(認知・思考)を書き換えることが重要になります。考え方を書き換えるためには論理情動行動療法(REBT)や認知行動療法(CBT)がとても有効です。

特にあなたの心にふと浮かんでくる自動思考を見極め、その考え方が自分の人生にとってマイナスに働いている自動思考の場合は積極的に書き換えるようにしましょう。 あなたの人生はあなた自身の力でコントロールすることができます。今後の自分の人生をより良いものにするために、積極的に改善へと取り組みましょう。

本来の自分はどのように生きられるのか。理想の自分を明確化して、辛く苦しい人生に決別しましょう。新しい考え方を手に入れるということは、まるで新しい脳と入れ替えたような気分で過ごせるということです。 自分の考え方を変えることができたら、必ず新しい人生を見つけだすことができます。


認知のレベル

(1)自分の“自動思考”に気づく
(2)自動思考は、幼いときに親(友人、先生)からマインドコントロールされたものと知る
(3)新しい考え方を学ぶ
(4)有益ではない(ネガティヴな)自動思考を積極的に書き換える


思考のレベル

・「~しなければならない」「~であるべきだ」という思考を止める
・自分を責めない(「私が悪いからだ」と思わなくても良い)
・全ての人に認めて貰おうと思わない(認めてくれる人もいる)
・失敗しても良いと思えるようにする(失敗しない人はいない)
・頑張りすぎない(完璧を目指さない)
上記のことができなくても、自分を責めない。すぐに変われなくても当たり前です。徐々に変わって行ければいいんです。


会話によるカウンセリング

自分が何をどのように感じているのかを、とにかく話してみる。
何をどのように話していいか分からない場合でも構いません。
整理せず、思いついたことを話していくうちに、自分でも思っていなかった気づきがあるかも知れません。

何を話して良いか分からない場合でも、適宣ご質問させて頂きますので、その質問に沿ってお答えいただければ大丈夫です。構えずに、日常会話程度でお答えいただければ構いません。

辛かったこと苦しかったこと悲しかったことや怒りや不安など、感情面でのとらわれや葛藤のこともお聴かせ下さい。
セラピールーム・ソラでのカウンセリングの特徴は、何をどうすれば考え方や自動思考を変えられるのかを積極的に提案していきます。また原因追及よりも解決に向けての話し合いがメインとなります。
これが他のカウンセリングと違い、短期間での改善が実現できるようになるのです。


ヒプノセラピー(催眠療法)

直接暗示のような従来から行われていた古典的な催眠には意味がありません。無意識レベルでの葛藤や願望に気づくために催眠療法を用います。
催眠療法は魔法ではなく、自分の中に抑圧されている感情や葛藤に気づくことにより、これまで理解できなかった苦しみを理解することに意味があります。

●リラクゼーション催眠
直接的に問題に向かい合わなくても、リラックスする事で本来持っているはずの安心感、安堵感などを感じ、改善のための動機付けになります。

●インナーチャイルドセラピー
自分の無意識の心を外在化することで、傷ついた自分の心を客観的に感じ、どんなことで傷ついているのかということに気づき、それを癒します。これまで抑圧されてきた感情や葛藤に気づくことができる優れたヒプノセラピーです。
効果として、これまで自分が傷ついてきたことや無意識に抑圧してきた心の傷が理解でき、過去と決別し、主体性の大切さに気付き、自分と仲良くなれ、自分のことが好きになれます。
特に抑うつ系の方には、大変優れた効果があります。

●本当の自分に気づく催眠
本来の自分の願望に気づき、目的地や改善後の自分の姿を設定することで、これから進むべき方向性や改善目標を設定します。


焦らないこと

自分の性格や信念は、思考の偏りのようなものです。
今までの数十年間に渡って培われてきた自分の中にある信念や価値観、性格が、一朝一夕で変わっていくものではないでしょう。
バランスの取れた思考になるまでには、ある程度の時間が必要だと思います。
焦らずにゆっくりと取り組むことが、結果的には改善への近道になります。

人生というものをマクロな(大きな)視点で眺め、その場限りの気休めではなく、少しずつでもより良い方向へ進めるようにじっくり取り組みましょう。
人生で大切なのは、薬を飲むことではなく、より良い人格を身に付けること、そのために努力することが大切なのです。


親がアダルトチルドレン

世代間連鎖
心理療法の世界では、世代間連鎖という考え方があります。
アダルトチルドレンの親に育てられた子供は、必ずと言ってよいほどアダルトチルドレンとしての生きづらさを抱えながら人生を過ごすこととなってしまいます。

世代間連鎖をもっと厳密に言えば、子供は親の形質を受け継ぎます。

●うつ傾向の親に育てられた子供

うつ傾向の親は「厳しさ」と「否定」で育てますので、うつ傾向の親に育てられた子供は、完璧主義になりやすく、うつ的な性格に育っていきます。
症状としては、自信がない、自罰的、不眠症、過食、拒食、リストカット、自尊心の欠如による厭世観、自分が嫌い、沈みがち、マイナス思考、やる気がでない、死にたい、などがあります。

●不安傾向の親に育てられた子供

不安傾向の親は「心配」と「不安」と「過干渉」で育てますので、不安傾向の親に育てられた子供は、心配事や不安、恐怖心が強く、不安系の性格に育っていきます。
症状としては、不安症、心配性、パニック障害、早朝覚醒、強迫神経症、怖がり、人の目を気にする、見栄っ張りなどがあります。

うつ傾向、不安傾向の両方の特性を持った親に育てられた子供は、その両方を併発することになります。
日本の統計では約3割の方が併発するというデータがあります。アメリカの統計データでは5割ほどです。私の個人的な雑感では7割ほどの方はうつ傾向も不安傾向も両方持ち合わせていると思います。


親を観察してみましょう

時々、「親や親戚にうつ病の人が多いのですが、遺伝でしょうか?」という質問をされることがあります。もちろんDNA的な遺伝も多少はあるのかもしれませんが、ほぼ8割程度は、後天的な生育環境や、親からの教育によるものだと思います(持って生まれた、DNAにより引き継がれた性格というのも多少はあります)。

自分の親の言動や行動を客観的に観察してみましょう。「客観的に」というのがとても大切です。自分の親だと思うのではなく、「この人が他人だったら」という視点に立って観察してみてください。
その人が発する言葉や言動を観察することで、自分が、今の自分に育ってしまったことが冷静に理解できると思います。
きっと、常にマイナスな発言をしたり、否定的だったり、認めてくれなかったり、バカにするような口調だったり、心配し過ぎたり、構い過ぎたり…、という面が見えてくると思います。


99%は親が悪い!

“毒親”は、意外とたくさんいると思います。
アダルトチルドレンの親に育てられた子供は、親の育て方を恨むでしょう。
過去から現在に至るまで、あなたが親の否定的な言動や行動、ひどい扱いを受けてきたせいで自分の人生が台無しにされたと考えているとしたら、それは当然だと思います。
私も親の無自覚な教育のせいだと思います。

これは「原因①」にあたります。
あなたの人生を決定しているのは、あなたの過去の育てられ方なのです。それは間違いない事実でしょう。
「原因①と原因②」を読む

親のせいにしても人生は変わらない

しかし、少しだけ引いた視点で物事を見てみましょう。
完璧のように見えている自分の親も、実はとても未熟な存在なのです。

これまで心理カウンセラーとしてたくさんの方々と接し、お話をさせて頂きましたが、50歳を過ぎても60歳を過ぎても、未熟な方はたくさんいらっしゃいます。
人間なんて(私も含めて)、しょせん未熟な生き物だと思います。

「親が悪い!」「親のせいで!」
と思う気持ちは、もちろん理解します。
だって、あなたの人生における苦しみの原因のほとんどは、親からの無自覚な関わり合いによるものですから。

しかし、いくら「親が悪いんだ!」と言いつのったところで、あなたは幸せになることはないのです
いくら親が謝罪してくれたところで、あなたの人生が素晴らしいものにはならないのです。

ですから、親のせいにしていても構いませんが、それとは別に自分の人生が楽しくなる、自分が幸せになれるように、自分の信念、価値観、考え方(思考パターン)を変える必要があるでしょう。
こちらは「原因②」にあたります。

もし、あなたが上手に育てて貰えなかったと感じているのなら、今から自分を育て直しましょう。
何歳からでも遅くありません。いつでも育て直しは可能です。

ar 自分を育てよう、自分の育て方

親も未熟な生き物

あなたの両親がもし、親の価値観を子供に押しつけるような人だったとしても、それは悪意があってしていることではない場合もあります。
「~しなさい」「~するべき」というのは、確かに親の一方的な押しつけです。
しかし、それは子供を傷つけようとして言ったわけではなく、子供のためを思って発した言葉かもしれません。

いい子に育って欲しい、ルールを守る子に育って欲しい、失敗させたらかわいそう…といった親の願いが行きすぎただけに過ぎません。子供のことを思うがあまりに、必要以上に過干渉になったり、子供の行動を否定することもあります。
もちろん、単純に自分の思い通りにしたい。言うことを聞かせたい。おとなしくさせたいだけの場合もあるでしょう。

それは親として子育てに関しては未熟だったということだと思います。
育児放棄やネグレクトなども同じ事が言えます。 また、子育ての最中に両親の喧嘩や離婚、再婚、金銭問題などの様々なトラブルがあったかも知れません。そういう状態では、十分に余裕を持って子供の相手をする事ができなかったでしょう。それも仕方がなかったことなのです。

親があなたを子育てしていたのは、何歳くらいの時だったのでしょうか。
あなたはだんだんとその時の親と同じ年齢に差し掛かってくると思います。さて、今のあなたが子育てをしたなら、完璧な子育てができるでしょうか。
子育ては思ったより大変です。
決して自分の思い通りにはいかないことばかりです。その時にどれだけ自分が寛容でいられるかは、とても難しい問題です。

「未熟だったんだから、親を許しましょう」と言いたいわけではありません。
世の中には理不尽で仕方のないこともあるということを理解し、親と自分を精神的に切り離して行くしかないのです。

親は親。
私は私。
母子分離することが大切です。
別の考え方を持った、別の人間なのですから、別の人生を生きて行きましょう。


わかりづらい否定

暴力を振るわれていた、いつも怒鳴られていた、親の人生が上手く行かないことを、子供のせいにしていたというような、わかりやすい否定ばかりではありません。
両親共に優しい環境だったと本人が感じていても、アダルトチルドレンに含まれることはあります。

なぜなら優しさと受容、共感とは違いますので、表面上は優しくてされていたようでも、どこかで意見を尊重されておらず、親の価値観を押しつけられながら育ってきた子供たちは自分の力で社会との関係性を作れず、アダルトチルドレンとして成長する可能性があるのです。

子育ては大変難しい問題です。
手を掛けすぎても、掛けなさすぎても良くない。構い過ぎず、放っとかず、ちょうどいいバランスで、上手に子供の意志を尊重しながら社会のルールを学ばせなければなりません。
はたしてどれだけの親が完璧な子育てができるでしょうか。
ほとんどの親は迷いながら子育てを一生懸命やってきたと思います。それがすべて間違っていたわけではなく、ほんのちょっとしたコツを知らなかっただけなのだと思います。


これから自分を育てるのは?

毒親に育てられた結果、辛い人生になっているのなら、
最高に優しく寛容で、いつも褒めてくれる素晴らしい親があなたを育てたとしたら、あなたの人生はどうなっていたでしょう。
きっと、もっと素晴らしい人生になっていたのではないでしょうか。
その素晴らしい人生を、これから実現することは可能なのです。

精神的に親から自立することが大切です。これまでの教育により培われてきた「信念」「価値観」「思考パターン」は間違っているかもしれません。毒親から教わったことなんて、すべて忘れてしまいましょう。
そして、新しい考え方、自分の人生が楽になる考え方をたくさん、自分という人間に教えてあげましょう。
そうです。今日からあなたの心を育てるのは、あなた自身です。

自分に対して優しくし、寛容になり、いつも褒めてあげる。どんな小さなことでも褒めてあげる。チャレンジしたいことがあれば、どんどんやらせてあげる。失敗したとしても、「がんばったね!」「次はきっとできるよ」と言ってあげる。存在を許し、認めてあげる。
そうすることであなたの心は健やかに成長し、もっともっと楽な人生を生きて行けるようになるのです。

「これまでの人生」と「これからの人生」を切り分けて考えてください。
これまでの過去に、自分の未来を決めさせる必要はないのです。
新しい人生を切り開いていきましょう。
遅すぎることはありません。人は60歳からでも70歳からでも、絶対に変われます。これまでの人生が辛く苦しいだけの悲惨な人生だったとするなら、せめて残された人生だけでも楽しいものにしていきましょう。
死ぬ間際に、「自分の人生を生きた。大変だったけど楽しかった」と誇れるような人生にしていきましょう。

ar 自分を育てよう、自分の育て方

単純化して考えてみる

ちょっと単純化しすぎだと思いますが、下記のような傾向があります。
●親から怒られたり否定されること、わかって貰えないことが多いと→ 抑うつ傾向
●親から大きな声で怒鳴られたり、親が心配性な場合→ 不安障害・パニック障害
●両方あった→ 併発


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