
二の矢を断ち切れ
一の矢は避けることができないが、
二の矢を避けることはできる。
(ブッダ)
ブッダの「一の矢」の話は、苦しみに対する人間の反応についての教えです。
この教えは、苦しみに対する心の持ち方がどれだけ重要かを示しています。
日常生活でこの教えを意識することで、心の平穏を保つことができるになります。
どんな人でも生きていればイヤなことや辛いことが起こってしまうのはしょうがない。
これは避けられませんし、必然なのです。
これを「一の矢」と言います。
その時に、無防備だと感情的な反応でさらにストレスを受けてしまいます。
これを「二の矢」と言います。
ある時、ブッダは弟子たちに次のようなたとえ話をしました。
「想像してみてください、一人の人が矢で撃たれました。その矢は痛みをもたらし、その人は当然苦しみます。
しかし、その人が撃たれたことに対して怒り、悲しみ、自分や他人を責め始めるなら、その感情がさらに苦しみを増やします」
最初の矢(物理的な苦しみ)は避けられないが、
第二の矢(感情的な苦しみ)は自分自身の反応次第で避けることができるというのがブッダの教えです。
感情的な苦しみを減らすためには、自分の反応や考え方を変える必要があるという意味です。
例えばあなたが風邪をひいたとします。
それは身体はダルくしんどいことですね。
(これが第1番目のストレス)
その時に、何も不安なことは考えないこと、
もしくは風邪を治すことだけを考えることが重要なのです。
間違った思考の方は、そこで
「もしかしたら重篤な病気なのかもしれない」
「大変な病気なのかも…」
「もしかしたら癌なのかも…」
「このままシんでしまうのかも…」
…なんてことを考え始めてしまうのです。
その思考には終わりがありませんので、
際限なくストレスが続いてしまうのです。
(これが第2番目のストレス)
ストレスを自分で増大させて、
そのストレスによってダメージを受けるのは自分なのです。
平穏な心で居たいと願いながら
自分で心を荒立たせるのは間違った思考です。
その思考はあなたの中にあります。
自分の思考パターンを修正することが大切です。
これが、皆さんの行うべき修行なのです。
「修」には、精神を収め整える。人格を整える。という意味があります。

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