ドナ・ポールセン
自己肯定感

自称HSP

HSP(Highly Sensitive Person)は、日本では

「繊細で傷つきやすく生きづらい人」のような誤った認識がされることが多いのですが

その見方は短絡的です。


本当にHSPの方であれば、

もっと深い洞察力を持って思考できますので

そんな認識にはならないのです。

(1)深く処理をする (Depth of Processing):物事を深く考え、細部まで注意を払います。

(2)過剰に刺激を受けやすい (Overstimulation):五感からの刺激(光、音、におい、触覚など)に敏感で、刺激過多になりやすいです。

(3)感情の反応が強く、共感力が強い (Emotional response and empathy):他者の感情に強く影響を受けやすく、共感力が高いです。

(4)些細な刺激を察知する (Sensitivity to Subtleties):周囲の些細な変化や状況に気づきやすいです。


アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士によって提唱されました。HSPは病気ではなく、あくまで生まれ持った特性(気質)です。


解説

(1)は、ネストを深く掘り下げる哲学的思考ができるということ。

(2)光過敏があるとか、匂い過敏があるとか。

(3)多くの自称HSPの方は、他人の怒りや悲しみなどのマイナスな感情ばかりを気にしていますが、幸せや喜びに共感できるか?を考えてみましょう。

(4)些細な変化に気づけるのは良いこと。



「HSP=気疲れして生きづらい」とはなりません。

むしろHSPはとっても良いことが多いと思います。


小さな変化に気づけて、プラスの感情も感じられて

深く掘り下げて思考できる。

ということは、新しいものを生み出したり

みんなが気づけない所に気づけたりするでしょう。


たまに「私は傷つきやすいのでHSPかも知れません。うるさい場所も苦手ですし」と相談されることがあります。


私の答えはこうです。


自称HSPの方は、自分は繊細で傷つきやすいからHSPかも!と思ってしまうのかも知れませんが、


HSPと自信は全く関係がありません。

なら、わかります。

それはHSPかも知れませんよね。


もし、自分がHSPかも!

と思うのであれば、

まずは自己肯定感を上げてから、

自分のことが大好きになってから考えましょうね。



HSPが誤解を生むのは、モデルがないことなのかもしれません。


なんとなく、皆さんの頭の中でイメージするのは

「びくびくしてて、嫌われることに怯えてて、傷つきやすい人」のような人物像だと思いますが、

本来のHSPの定義からはかけ離れているような気がします。

私の思うHSPのモデルは「SUITS」のドナ・ポールセンですね。

(※SUITSはアメリカのTVドラマシリーズ)


観察眼、洞察力の鋭さ。

相手の表情から何を考えているのかを読み解く能力。

状況に合わせて行動できる柔軟さ。

ハーヴィー・スペクターの秘書のドナ・ポールセンがHSPのモデルになると思います。

自分がこういう人だと思ったら、HSPを自称してもいいかも知れませんね。



ちなみに

「MONK」のモンクさんは細かい所に気づき、洞察力に優れているのですが

共感力もありませんし、他人の感情には全く関心がないので、これはHSPとは言えないでしょう。



他にはどんなモデルがいるでしょうか?

「この人こそ、The HSPだ!」と思えるような人を

皆さんも一緒に考えてくださいね。

(*´▽`*)




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自己肯定感UP!トレーナー。 心理コンサルタント、ライフコーチ。 セラピールーム・ソラ Therapyroom sora