こんにちは、セラピールーム・ソラの梶原です。
カウンセリングでお話をうかがっていると、
「嘘をついてはいけないと思ってきた」
とお話しする方がいらっしゃいます。
もちろん、誰かを傷つけるための嘘は望ましいものではありません。
ただあまりにも何でもかんでも
「正直に全部話すこと」
が健全とは限らないと、私は感じています。
例えば、誰かと約束したけれど、
いざ近づくと気が進まなくなる時ってありますよね。
そんなとき「どう断りますか?」とお伺いすると、
「急用ができたことにします」
「体調不良と言います」
という答えが返ってきます。
これを“嘘だからダメ”と責める必要はありません。
相手を傷つけないための柔らかい伝え方や、
状況を丸く収める工夫は、
人間関係を保つための知恵でもあります。
いわば、コミュニケーションの“潤滑油”のようなもの。
また、過去の失敗や後悔することがあったとしても、
それをすべてさらけ出す必要はありません。
大切なのは、「いま、どうありたいか」です。
なんでも思っていることを口にしたり、
過去の全てを正直に語ったりしていたら、
人間関係はかえってギクシャクしてしまいます。
「嘘も方便」
という言葉があるように、
話すか話さないかを選ぶ柔軟さは、
優しさであり、思いやりという誠実さです。
では、「誠実さ」とはなんでしょうか。
辞書には
「私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に向き合うこと」
とあります。
つまり、
“事実をすべて正確に伝えること”
よりも、
“相手の気持ちや信頼を大切にして行動すること”
が誠実さなんです。
ときには事実や形式、ルールよりも、
自分や相手の心に寄り添ったほうが、
はるかに誠実な選択になることもあります。
もちろん完璧である必要はありません。
頑張りすぎる必要もありません。
できる範囲で心がける。
その柔らかさが、あなたをしなやかに生きやすくしてくれます。


