はじめまして。東北に住む26歳の男性です。

10代の頃から対人恐怖症があり、学生時代はスクールカウンセラーに相談しながら何とか通学し卒業する事が出来ました。

しかし、就職してからは職場の同僚や先輩達と、どのように話をしたら良いのか分からずオドオドしてしまい、コミュニケーションを取る事が出来ません。

仕事の報告や相談をしたいのですが、緊張してしまい先輩達に話しかける事が出来ず失敗をしたり、仕事のスピードが周りに比べて遅かったりします。

周囲からは、自分からもっと積極的にコミュニケーションを取るようにと言われますが、対人恐怖のため毎日が苦しくて、仕事に行くのもギリギリの状態です。本当はもう辞めてしまいたいです。

どうしたら良いでしょうか。

答え

ご質問者様は、対人恐怖がありながら就職され、毎日お仕事をされているという事で、とても頑張っておられると思います。本当はすぐにでも逃げ出してしまいたい位、お辛い状態だと思います。

ご質問者様が、人の目を気にする性格になったのは、幼少期にご両親や関わった周りの人たちから、

「人からあんな風に思われたらどうするの?」

「恥ずかしいよ」

「ちゃんとしないと怒られるよ」

などの、”他者からどうみられるか”という言葉をかけられた経験があるのではないでしょうか。

何らかのマイナスの言葉によって、「人から変な風に思われたらいけない」「ダメな人間だと思われてはいけない」と思い込んでいる可能性があります。

このように思い込んでいると、他者から怒られたり、否定されたりする事はとても恐怖を感じるようになります。

結果、他者が怖い存在として信じ込んでしまい、コミュニケーションを取る事を避けるようになるのだと思います。

まずは、傷つかない強い自分になる事が大事です。他人さん全員から100%認めてもらう事など不可能なので、そんな事はあり得ないと前向きに諦めてしまう事が大事です。

そして失敗したり、間違ったりしても良いのだと自分を許してあげましょう。

失敗や間違いは、決して恥ずかしい事ではありません。失敗したり、間違ったりしたからこそ学び成長し、人間としての魅力も増していくものだと思います。実は良い事なのです。

そして対人関係で大事なのは、「自分がこんな風に思われたらどうしよう」と考えない事です。

「自分が」「自分が」と考えてしまうと、自分が傷つつかないようにする事ばかり考えてしまい、何を話して良いのか分からなくなります。声も小さくなり、相手の目を見るのも怖くなります。

「相手はどんな風に考えているのだろう」「相手の良い所ってどこだろう」

と、相手の事を思いやってあげる事。

これが大事です。相手の事を思いやっていると、「自分が」という自我が消えてくれるので、実は恐怖心もなくなっていきます。

ご質問者様のように、仕事で分からない所を先輩に聞く時は、「自分がどう思われるか」ではなく、「この仕事を成功させる事によって、どんな人達が喜んでくれるのか、貢献できるのか」と意識的に考えていくと恐怖心に振り回されなくなると思います。

まずは、「どんな自分も許す」という小さな一歩から始めていきましょう。

 

 

Auther:桜井さおり(ライフコーチ)

セラピールーム・ソラ