先生、初めまして。
ご相談なんですが、焦らなくなる方法と客観的な捉え方(生きやすくなるような捉え方)を教えて頂きたく存じます。

まず、焦りなのですが、いつも気持ちが先走って焦る癖があり、意味がないと思いながらも毎回心だけが焦って先走ってしまい、心が不安定になります。行動をしても、目標にはまだまだ届かないのでやりすぎてしまったりして、結局目標に届く前に体も心も疲れ切ってしまいます。

次に捉え方についてなんですが、私は何事もついマイナスで悪いことに考えたり捉えてしまいます。
それでプラスに捉えようとするのですが、なかなかうまくいきません。頑張ってプラスに考えたところで結果が悪いとやっぱり悪くなるんだと思ってしまいますし、そもそも正直なところ、どうプラスに考えたらいいのかもあまり分からないです。そして、よく客観的に捉えた方がいいとありますが、客観的が良く分かっていないです。第三者から見える捉え方だと思っていましたが、調べたりしてるうちにそれは主観的なのではと思うようになりました。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

心の相談室:
HN様からのご質問です。

始めまして!
メタ心理コンサルタントの水元です。
ご質問、ありがとうございました。
焦らなくなる方法と生きやすくなる捉え方ですね。

 

(1)焦りについて
焦ることは誰にでもありますし、焦らなければならないような場面もありますので、焦ること自体が決して悪いわけではないと思います。
ただ、焦らなくても良いような場面でいつも焦ってしまうと神経がすり減って疲れてしまいますよね。

「急がば回れ」とか「急いては事を仕損じる」などのことわざがあるように、昔から多くの人が焦って結果を出そうとしてしまうのだと思います。

そこで私は、トニー・ロビンズの言葉を思い出します。

「キミたちは1年でできることを多く見積もりすぎる。
 しかし、10年でできることを少なく見積もりすぎる」

自分が1日でできることを少なめに見積もって、計画的に取り組むということをやってみるのはいかがでしょうか。

(2)捉え方について
モノゴトには常に良い面と悪い面があります。どんなに良いことでも、探せば悪いところは見つけることができます。ということは、逆もまた然り。悪いことがあっても、探せば良い面は見つかるものです。
今まで良い面を見つけようと努力されてこられたのだと思います。でも、それがなかなかできなくて困ってらっしゃるんですよね?

自分を肯定的に捉えることはとっても大切です。人生ですべきことの中で1番大切なことです。それ以外のことが全くできていなかったとしても、自分を肯定することさえできていれば、人生はとても楽に生きて行けるようになります。

自分を否定的に見る、自分の悪いところ、できていない所を探すのは、今までの習慣。ただの癖です。
楽器でもスポーツでも、悪い癖が付いていると、それを変えるのが難しく感じます。
それでは、どうやったら変えられるか?
正しいやり方を習慣になるまで練習するしかありません。

他人のことは褒めることができるし、他人の良いところは見つけられるという方はたくさんいらっしゃいます。
なのに、自分のやったことについては褒めるところが見つからないし、無理矢理褒めたとしても実感がわかない。他人から褒めて貰っても腑に落ちません。

自己肯定感が少ない方は、主観で感じている自分は「本当はダメなヤツ」という前提があるのです。だからその自分に自己一致させようとして、無意識に自分の悪いところ、できていない所を探してしまうのではないでしょうか。

まずは、決断することが必要です。
「どんなことがあっても、絶対に自分の味方になる」と決めること。

そして、少しずつ自分の良いところを探す訓練を続けてください。
その時のコツは、ハードルを下げること。
取るに足らないようなちょっとしたことでも、褒めてみましょう。

自分を肯定的に扱えるようになれれば、(1)の焦りについても格段に改善します。

ちなみに私も自己否定的な人間でした。
どんなに上手く行ってもその中から悪いところを探し出して「ココがダメだ」「ココができていない」と思っていました。
悪いところ探しに関しては天才的でした。

そんな時にNLPの「リフレーム」ということを学びました。
捉え方次第で、世界はどのようにでも見える。
ならば、今までの捉え方を変え、美しい世界で生きようと決めたのです。

どんな人生になるのかは、自分の捉え方次第なのです。
思いやり、優しさ、感謝、愛を持って、自分に接することが生きやすくなるコツなのです。

 

(3)主観的、客観的について
人は主観的になりがちです。自分を信用しすぎているのです。

私も常に自分のことを客観的に見ようとしています。
しかし、その「客観的に見ようとしている自分」は主観なのです。
完全に客観の世界には到達しません。

ego,es(id),super egoを完全に排して世の中を見ることができれば、
それはようやく客観的な世界です。

昨今、データ・サイエンティストという職業の方たちが注目されています。
思い込みで語ると、それはいつまで経っても「それってあなたの感想ですよね?」になってしまうのです。
そこで客観的なデータを指し示すことで、客観性を担保しています。

しかし、人間の心や感情はデータ化できません。
これは悪いことでもありますが、良いことでもあります。
データ化できないということは、他人と自分を客観的に比べることはできませんし、どのようにでも捉えられるということです。

自分が幸せと感じるのかも、不幸と感じるのかも、全て主観の問題です。
自分はダメだ、自分はできていないというのも主観です。

なのであれば、自分を肯定的に捉えてしまえばいいのです。
アレができているからオッケー!
これが上手く行っているからオッケー!

に、してしまいませんか?

実際がどうか?より、
生きやすくなるかどうか?
という視点で考えてみて下さい。

 


 

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心理コンサルタント・ライフコーチ
Author : 水元和也