こんにちは、心理カウンセラーの石原です。
人はつい、身近な人にこそ甘えてしまいます。
家族やパートナー、親友のような存在に対して
「わかってくれて当たり前」
「どんなことも受け止めて許してくれるだろう」
と知らず知らずのうちに思いやりのない態度や強い言葉を使ってしまうことがあります。
私も、10年前セラピールーム・ソラに出会うまで…そうでした。
わがままを言える人、何でも受け止めてくれる人こそが「本当の味方」だと信じていたので、親しい人に対して遠慮なく傍若無人に振る舞っていました。
ありのまま過ぎる(o´艸`)感情をぶつけたり、自分の都合を押しつけたりして、それが「信頼の証」だとさえ思っていたのです。
でもたくさん学んで、自分との対話をして
今振り返れば(振り返ることも勇気がいります(笑))
それは愛ではなく、ただの依存や甘えだったことに気が付きました。
もちろん、近い関係だからこそ素の自分でいられる、という面はあるでしょう。
でも、そんな素の自分でいさせてくれる大切な人に対してこそ!
思いやりの気持ちを持つべきなんだな、と今では強く感じています。
「近い人ほど愛を送ろう」
この言葉を知ったとき、初めて違う世界を覗いたような感覚と共に私の心にすっと何かが落ちました。
職場での礼儀や社会的な距離感のある人には気を遣うのに、どうして一番大切な人に対して愛を持たず接していたのか?
自分にビックリした記憶があります。
思いやりや優しさは、遠い人にだけ与えるものではなて
一番近い人にこそ意識して注ぐべきものなのですよね。
「近い人は、何をしても許してくれる」
と思うのではなく
「この人には、ずっとそばで笑っていて欲しいので大切に接しよう」
そんなコミュニケーションを心がけること。
ほんの少しの言葉や態度で十分なのです。
家族に「ありがとう」と伝える、小さな気遣いの言葉を添える、疲れているパートナーをねぎらう…それだけで関係は温かく、優しくなっていきます。
「本当に大切な存在を大切にする」という、当たり前でありながら見落としがちなことなのだと思います。
