こんにちは、心理カウンセラーの石原です。
数年前
カウンセラーを始めて間もない頃に代表の水元先生からお手紙を頂きました。
その中に、今でもよく思い出す大切な言葉があります。
当時の私はというと…
自分がどのくらい役に立てているのか?
周りと比べて足りない部分はどこなのか?
できているのか、できていないのか。
そんな「ちゃんとできているのかなぁ」ばかりを気にして、自信をなくしていた時期でした。
(正直に言うと、オヘソがグルっと一周ねじれていたくらい落ち込んで拗ねてました…笑)
あんまりお役に立ててない気がして、
水元先生に電話して「私はちゃんとできてないかも」
「もうカウンセラーを辞めようかと思ってる」と相談しました。
半分は本当に辞める気でいたのです。
半分は、引き留めて欲しい・・・という気持ち。
「頼りにしてるよ!」と言われたかったのです。
しかーし!
そんなことを言ってはくれませんでした。
「続けて欲しいけど、やめるならそれでもいい」「人生は自分で決めるしかないんだよ」と言われてしまったのです。
冷たい人だ・・。悲しい・・・。
でも、翌日にお手紙を頂きました。
真っ白なA4のコピー用紙には、こう書かれていました。
「何ができているのかは問題ではありません。どうなりたいか?が大切なのです」
この言葉に出会って、少しずつ意識するのもが変わっていきました。
「どうなりたいか?」
これは、自分の内側に問いかける言葉です。
他人と比べるのではなく、自分のなりたい姿に目を向けること。
理想の状態を思い描き、そこまでの道筋を考えること。
私たちはつい「できること」や「今の能力」に注目しがちですよね。
見えやすいですし…。
でも、今できることとばかり気を取られていると
視野がどんどん狭くなり「どうなりたいか?」が見えなくなってしまうのです。
「なりたい姿」がはっきりしていれば、そこに向かう道はきっと見えてきます。
この言葉を胸に、私は少しずつ
「誰かの役に立ちたい。必要とされたい。」から
「素敵な生き方を届ける人になりたい。あたたかい人でありたい。」
へと目指す方向が変わっていきました。
できる・できないを超えて
「どんな人間でありたいか?」を考えること。
誰かと比べる必要も、誰かに勝つ必要もありません。
本当の意味での「自分らしさ」を手に入れたいですね。
水元先生って、言葉や態度が時々冷たい時があるのですが、
それは私たちのことを心から信じてくれて、
その人の力を引き出し、選択権を与えてくれる暖かさの裏返しなんです。
私は「生きて会える哲学者」と呼んでいます。
本当に尊敬できる素晴らしい人なのです。
皆さんも道に迷った時には、
「本当はどんな人になってみたいんだろう?」と自分に訊いてあげてください。
きっと答えは、あなたの中にありますよ。
