人生を変えるための「学問のすすめ」

こんにちは、セラピールーム・ソラの梶原です。

福沢諭吉の代表作である

「学問のすすめ」

をご存知でしょうか。

天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず

というフレーズが有名ですね。

このフレーズ、一般的には

人は生まれながらに平等である

と解釈されますが、

このフレーズの続きを見るとまったく別の解釈になります。

しかしながら現実では

賢い人と愚かな人、

貧しい人と富んだ人、

社会的身分の高い人と低い人がいて、

雲泥の差がある

そして、その差は学問を学ぶことによって埋められる

ということが書かれています。

ここでいう学問とは実学のことで

実生活に役立つ知識を指します。

国語や算数、物理、歴史、経済、倫理

などが挙げられていますが、

学校の勉強のように試験のために

知識を詰め込むのではなく、

身につけた知識を社会で

実践していくことが学問であるとしています。

では、なぜ学問が必要なのでしょうか。

「学問のすすめ」で

大きなテーマとして扱われているのは

独立自尊という考え方です。

独立自尊とは、

簡単に言うと自立です。


自立とは、

自分の頭で考え、自分で判断し、

自分の責任において主体的に行動できることです。

他人や占いなどに頼ってばかりでは、

やがては自分を失って

相手の顔色を伺ってばかりになったり、

周りに流される人になってしまいます。

そうならないためにも、まずは

・幅広い知識を習得して視野を広げること

・経験を通して物ごとをよく観察すること

・その上で自分の頭で考え推論すること

を挙げ、

そこで人間の持つ5要素、

体:体の鍛錬

知恵:道理を見極め創意工夫する

情欲:欲求をエネルギーにして働く

誠実さ:理性と良心を持って規律する

意志:決断する力を養う

ことを意識し行動することが

自己の独立と成功の秘訣であるとし、

「本質をとらえた優れた判断力を養い

見識を高め続けて社会貢献し、

品格と人望を得ていくことが大切である」

と説いています。

学問はそのための手段であって、

それ自体が目的ではないということなのです。

もちろん、こんなすごいことは

ハードルが高いと感じますよね。

これが100%できている人なんて

絶対にいないと思います。

ただ、そんな人物に一歩でも近づけるよう、

心がけて努力することが大切なのだと思います。

福沢諭吉は幕末の封建制度の時代に生まれ、

身分の低さに悩み、疑問を持ちました。

様々な経験や活動、明治維新を経て、

資本主義社会へ移行する世の中に向けて

決して平等ではない世の中でも、

学問や努力によってチャンスはいくらでもあると説いたのです。

現代は情報が入り乱れ、

とかく流されやすい時代とも言えます。

現代にこそ大切で必要な学問を通して、

ぜひ自立した自己を確立して

自分で人生を切り開いていくような

独立自尊の人生を目指して歩んでいきましょう。

Vision心理カウンセリング
セラピールーム・ソラ
https://cocoro-sora.net
心理カウンセラー、ライフコーチ
Author : 梶原清人

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