他人に期待することで多くの苦しみが生まれます。
なぜなら、「他人に期待する」ということは、叶わないかもしれないことがほとんどだからです。
つまり、期待の中に、すでに失敗するロジックが内包されているのです。
期待通りになれば確かに嬉しいのですが、
世の中というのは期待通りにならないことの方が多いので
その時に落胆したりイライラしたりすることになるのです。
期待というのは、勝手な願い事のようなものです。
例えば、私があなたに何かを買ってきて欲しいと期待していたとしても
そのことを伝えなければ、あなたには何も分かりませんし、
伝わったとしても、あなたが何かを買ってくるかどうかを決めるのはあなた自身です。
期待とは欲望なのです。
「ああして欲しい」「こうして欲しい」と欲望を向けるから、その期待は裏切られるのです。
「わかって欲しい」「認めて欲しい」「許して欲しい」「愛して欲しい」という感情を持つことは仕方ありませんが
他人に分かって貰おうとせず、まずは自分自身が自分のことをわかってあげましょう。
最初は難しいかもしれませんが、慣れるとだんだんと少しずつできるようになります。
期待すると、何度かは期待どおりになることがあるかもしれませんが
いつもいつも期待通りになるということはありえないのです。
自分ではない誰かに期待すると、いつかは必ず裏切られてしまうのです。
「他人に期待しない」って意外と難しいけど、
期待しない生き方を手に入れると、生きるのがとても楽になりますよ。
生き方を変え、他人に期待せず、
自分でできることはなんでも自分でやる、という考えを身につけましょう。
そして、他人に期待するかわりに
「他人に与える」という習慣を身につけてみましょう。