40代女性です。
数年間、不妊治療しましたが…子どもに恵まれませんでした。(年齢的にも経済的にももう難しいです)
旦那や家族は、気を使ってくれているようで。
「2人で楽しむ人生もいいね。」と言われますが、旦那への申し訳なさや、子どものいる友人や、子連れの女性を見ると羨ましさで、毎日苦しいです。
最近は、幸せな家族を見たくなくて外に出ることも嫌になってます。
答え
ご質問者様は、不妊治療を始められた数年間の間にきっと、絶望感や悲壮感といった、辛い思いを沢山されてきたのではないかと理解できます。
とても辛く苦しかったですよね。頑張られました。
不妊の問題は、きっと多くの女性の方々が、思い悩んでいる問題なのだと思います。
私たちは、カウンセリング時に、人生の目的地をお客様に問います。
目的地に向かって進んでいく事が、とても大事な事だからです。
しかしながら、妊娠、出産というものは、ご自身でも実感されている通り、
自分がいくら望んで、その目的地に向けて努力してもコントロール出来ない事の一つだと思います。
「努力は必ず報われる」
と言われる方もいますが、実際はどんなに努力しても報われない事もあります。
これに関しては、非情なる世の中だと私も思います。
ここからは、少し厳しい言い方になってしまうかもしれませんが、
合理的な思考で問題を解決していく方向性を、お伝え出来たらと思います。
自分ではコントロール出来ない問題を解決していくには、
一つづつ分解し、コントロール出来ない事を一つづつ手放していく事です。
ご質問者様は、なぜお子様が欲しいのでしょうか。
きっと色々な理由があるでしょうし、理屈ではないという意見も理解出来ます。
もし妊娠、出産、子育てをしていたら、その時の自分はどんな気持ちで生きているのでしょうか。
幸せな気持ち。
満たされた気持ち。
安心した気持ち。
愛おしい気持ち。
達成感。
等々、色々な感情があると思います。
その時の感情が、ご質問者様が本当に生きたい人生の目的地になります。
もし、妊娠が難しいのであれば、それ以外の方法で、
「どうしたら得たい感情を感じながら生きていけるのか」
にフォーカスを当てて考えてみましょう。
一つの方法で、全てを思い通りにしようとすると、
それが手に入らなかった時に絶望感や挫折感を感じてしまいます。
手に入らない事ばかりにフォーカスしてしまい、
「子供がいる家庭は幸せである」
という狭い視点になり、それが自分の中で絶対的な考え方になってしまう事があるのです。
自分の中の絶対的な考え方によって、もし人生が辛いようでしたら、
その思考を疑ってみましょう。
「子供がいる家庭は本当に幸せばかりなのか?」
「本当は子供が居ない夫婦よりも、大変な事が沢山あるのではなのか?」
「夫婦2人の生活ならば、違う楽しみが沢山あるのではないか?」
「子供が居なくても、楽しく幸せに暮らしている人っているのではないかな?」
もちろん、この質問に対して絶対的な正しい解はありません。
ご自身が、楽になれるような、有益な解を見つけて選択すれば良いのです。
もっと広い視野で、地球規模でご自身の問題を客観視してみましょう。
以外と、大した事ないと思えるものです。
また、今ある幸せを数えていきましょう。
旦那様やご家族の方が、ご質問者様に伝えられている言葉には、とても深い愛を感じます。
それは質問者様が素晴らしい人格の持ち主であるからこそ、
周りのみんなから愛されているのだと思います。
子供がいても、いなくても、ご質問者様の価値は何一つ変わる事はありません。
素晴らしく、愛のある人だという事実は変わらないと思います。
ですから、精一杯努力されてきたご質問者様が、旦那様に申し訳ないと思う必要は一切ありません。
もちろん、「どうしても子育てをしたい」という気持ちが変わらないのであれば、
きっとご質問者様も考えた事はあるかもしれませんが、
里親制度や特別養子縁組といった方法を考えてみる事も一つだと思います。
視野を広く持って、色々な方法を柔軟に受け入れてみても良いのではないかと思います。
私個人の考えですが、血縁だけが親子の繋がりではないと考えています。
世界中の子供達を、みんな自分の子供と思えるような愛を持つことが出来れば、本当に素晴らしいですよね。
Auther:桜井さおり(心理カウンセラー、ライフコーチ)
心理カウンセリングのセラピールーム・ソラ