わたしの正しさ、あなたの正しさ

先日、こんな場面を目にしました。

女性2人が自分が正しいと言い合いをしているのです。

その言い合いは、どちらも自分の考えや正しさを主張して、相手に分からせようとしているため、ずっと平行線のままでした。

最終的に「勝てない」と思った片方が、もう片方に悔し涙を浮かべて謝罪をして収束しました。

謝罪を受けた方は、自分が正しかったのだとすっきりした様子でした。

しかし、私はとても間違っているように思いました。

お互いの正しさを主張し合って、相手を変えようとしても、残念ながらそこには何も生まれません。

みんな自分の中にそれぞれの常識を持っているのだと思います。

それを否定されれば、自分の常識や考え方を守るためファイティングマインドになってしまうと思うのです。

もし自分は悪いと思っていないのに、

「あなたのそういう所は良くない」

と誰かに言われたら、

「なんなんだ、この人!!」

と怒ったり、

「いやいや、だって、これはこうでこうなので、私は悪くないんです!」

と反論したりするのではないでしょうか。

自分を否定された!!と思った瞬間に、人は自己防衛に必死になったり、自分を守るために相手を攻撃したりします。

ですから、ファイティングマインドからは何も生まれないと思うのです。

相手と分かり合いたかったら、正しく話し合う事が大事だと思います。

私達は、育った環境や、付き合っている友人、職場の人、家族。

周りにいる人達によって、様々な考え方を教わり吸収し、それぞれが常識や感覚の違いを持っていますよね。まず、それを理解しておく事が大切ですよね。

私が一番危険だなと思うのは、自分の考え方が一番正しいと思い込んでしまう事です。

これは、毎日自分に言い聞かせて律するようにしています。

そして、相手が求めていないのに、自分の正しさを相手に押し付ける事は止めましょう。

(これは自分にもしょっちゅう言っています・・)

もちろん、自分の子供や家族がとても間違った考え方をして、(例えば全部他人のせいにしてしまうとか)、教育として教えてあげる事は大切ですよね。

その時に大事な伝え方は、やはり自分の正しさばかりを押し付けない事。

相手に何が正しくて何が間違っているのかを考えさせる問いかけに、変えてみる事が大事だと思うのです。

例えば、

「人としてその言い方はおかしいでしょ!」

というのではなく、

「あなたにそういう言い方をされると、私は責められているような悲しい気持ちになる」

とか。

相手を正そうとするのではなく、自分の気持ちを冷静に伝えてみると、案外相手の中にすっと入っていくのではないでしょうか。

自分の正しさを振りかざして相手を責める、正す、ではなく、

「私はこう思うけれど、あなたはどう思う?」という話し合いが出来たら良いですよね。

私の好きなミスターチルドレンの「掌」という曲にこんな歌詞があります。

君は君で 僕は僕 そんな当たり前のこと

何でこんなにも簡単に 僕ら 見失ってしまえるんだろう?

ALL FOR ONE FOR ALL

BUT I AM ONE

ALL FOR ONE FOR ALL

BUT YOU ARE ONE

ひとつになららくていいよ

認め合うことができればさ

もちろん投げやりじゃなくて

認め合うことができるから

ひとつにならなくてもいいよ

価値観も 理念も 宗教もさ

ひとつにならなくていいよ

認め合うことができるから

それで素晴らしい

まずは、お互いの見ている世界観の違いを認め合えると良いですね。

Vision心理カウンセリング
セラピールーム・ソラ
https://cocoro-sora.net/
心理カウンセラー、ライフコーチ
Author : 桜井さおり

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