Q. お節介な人の心理が知りたい

Q.お節介な人の心理が知りたい

お節介な人の心理が知りたいです。一年ほど前に義母が亡くなったのですが、彼女は異様なほどひどいお節介を焼く人でした。
先日あるユーチューブを見ていてユーチューバーの方がおっしゃっていたのですが、お節介な人は自分は価値がないという「無価値感」が深層心理にあってそれを「優越感」で満たしたいがために先回りして相手が望んでもいない手助けをしようとするのだと。だから相手のためを思って手助けしているのではなく、自分のためにやっているのだと。これって本当ですか?

あと義母は不安が強い人らしく、「これはやった?」「あれはやった?」とよく人の不安を煽り、私はよく質問攻めにされました。
こういう人の深層心理ってどんなものなのでしょうか?
これって私が出来ない人だと思っているから「これはやった? あれはやった?」と不安を煽るのですよね? それが分かれば「ああ、この人はこういう人なんだな」みたいな納得がいくのでお聞きしたいなと思いました。ご教授宜しくお願い致します。

心の相談室:
アップル様からのご質問です。

こんにちは、心理コンサルタントの水元です。
ご質問、ありがとうございました。

今回は「お節介な人」「心配性の人」の
構造解析をしてみましょう!

不安系の方は過干渉でおせっかいな方が多いですね。
それはアップル様が書いている通り、
まさしく深層心理の根底に「無価値感」があるからです。

「自分には価値がない」と思うと、とても不安になります。
その不安の穴埋めとして
「何とか役に立ちたい」
「役に立てれば、価値を証明できる」と思っています。

相手の感じたい感情は、
優越感ではなく

「自己有用感」でしょうね。

誰かの役に立つことで
「自分は無価値な存在ではない」
「自分は何かの役に立っているはず」という
自分の価値を保証する感覚が欲しいのだと思います。

誰かのお世話をして、
感謝されることによって、
自分には価値があるのだと証明したいのでしょう。

なので、
「相手のために手助けをしている」ふうを装って
自分の得たい感覚を得ている。
と、言えるでしょう。

つまり、結局は自分のためというのは
trueです。

「これはやった?」「あれはやった?」
と不安を煽ってくるのは、
深層心理では、
「この人はできない人だ」と思っているのではなく、
アップル様に「できる人になって欲しくない」と思っているからです。

もし、なんでもできる人になってしまったら
世話を焼く対象がいなくなりますから。

世話を焼く人がいないと
自己の存在価値を証明できなくなり
不安になってしまうのです。
依存させ、頼られることによって
自分の存在価値を高めようと思っているに過ぎません。

アップル様が自立し、
なんでもできるようになってしまうのが怖いのだと思います。

「自己価値が低い」だけだと、
自分は無価値だ。
自分には価値がない。
自分なんていなくても良いんだ。

と厭世的なるでしょう。

「自己価値が低い」+「不安」になると
自己の存在を証明しなければ
生きていけないほどの不安に押しつぶされそうになり、
それを払拭するために
必要以上に
誰かの世話を焼いたり
過干渉になったり
お節介になったりします。

お節介をすることで
「安心感」という感覚を

得ようとしていたのだと思います。


アップル様の場合は、
すでに義母様が亡くなられているということですので
今後の心配はありませんが、

今現在も
過干渉だったりお節介を受けている人のために
対処法を書いておきます。

相手の言葉を真に受けないことです。

不安を煽ってくる人は、
意外とたくさんいます。

でも、それを聞き入れて
自分まで不安になってしまう必要はありません。

お節介を焼いてくる人も
悪気があるわけではなく、
ただの癖で、色んなことが心配になっているだけです。

そして、相手が欲しい言葉は
「心配してくれてありがとう」
「助かりました」
「○○さんのおかげです」

という言葉です。

そう言われると、
相手は、自己有用感が満たされます。

あまりにもお節介が酷くなるようでしたら

「ありがとうございます!
 でも、自分の思った通りにやってみたいです!」
「失敗するかもしれませんが、
 とりあえず挑戦してみたいです!」

と、自分の力で乗り越えてみたいという意思表示をしましょう。

心配症の人は過干渉になりがちです。
幼少期からそういう人にに育てられると
色んなことが不安になってしまい
自分も心配症になってしまいます。

でも、世の中にそんなに心配することはありません。

失敗したとしても
とっても小さな、取るに足らないようなことばかりです。

失敗から学ぶこともたくさんあります。

むしろ、失敗せずに育った子供の方が
小さなつまずきを、とても大きなことのように感じ
挫折してしまうこともありますので、
その方が問題になることが多いでしょう。

失敗することは、とてもいいことです。
たくさん失敗し、
それを乗り越えるからこそ、
人間は成長できるのです。


自分がすでに
「不安症」「心配性」の方のためにも
対処法を書いておきます。

アンソニー・ロビンズは言います。
不安を無くす方法は
「昨日よりも成長している」という感覚を持つこと。
「私は乗り越えられる」という感覚を持つこと。

お金がいくらあっても
どんなに素敵な家族に恵まれていても
「自分は乗り越えられる」という感覚を持っていなければ
不安は消えません。

逆に

「どんなことが起こっても、きっと私は乗り越えられるだろう」と思っていれば
不安になることなんてありませんよね。

そのためには、
自分を安心させるための言葉を積極的に使うようにしましょう。


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心理コンサルタント
水元和也

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