どうしても人と比べてしまう。

「人は人!私は私!」

と、日々頑張って自分に言い続けて、頭では分かっていても、
自分が不幸な目に合ったり、大きな失敗をしたり、恋人と別れたり、
友人が先に結婚したり、出世したり…。

頑張って、頑張って、努力して、努力して、
それでも結果が出なくて、報われなかった時。

どうしても、隣の芝生って青く見えませんか?

私は以前はずっと、
「あの人はいいなぁ。この人はいいなぁ。」
「ズルイなぁ。恵まれてるなぁ。」
と身近にいる人達を羨ましがって生きていました。

そもそもなぜ、私が人を羨んだり、劣等感を感じるようになったのでしょうか?

根っこの原因を考えてみると、両親や祖父母と同じ考え方だったのです。
両親や祖父母との会話はいつも、

「あの人の家は、お金があって幸せだよ」
「この人の家の娘さんは、すごく頭が良くて良い大学に入ったんだよ。」
「その人の旦那さんは、出世して良い暮らしをしてるらしいよ。羨ましい。」

そして、必ず最後の締めの言葉は、
「なんで家はこうなのかね。嫌になっちゃうよ。」

すごいですね。今考えると、
子供に言ってはいけなそうな言葉がずらりと並んでいます。

でも、家族間での考え方を疑う事もなく成長し、他人を羨ましがって、私が上だ、私が下だ。と考えて生きる事が常識であり、当たり前の事だと思っていました。
それは、20歳を超えても、30歳を超えても変わりませんでした。

そして初めて、「何か違うぞ?もしかしたら私が間違っているのかも?」
と思い始めたのは、生きるのが辛くて、人生に行き詰まり、心理学や生き方を学び始めた時からでした。

以前の私の考え方は、、

私よりお金があって、、、

私より良い家族がいて、、

私より見た目がよくて、、、

私より仕事が出来て、、、

私より、多くのものを持っている人達は沢山いるし、
私より、ハッピーに生きている人達は沢山いました。

言い出したらキリがありません。
あまりに沢山の事を比べ、羨んでいました。

そんな風に世の中を見ていたので、

私はいつも運が悪い。
私は不幸の星の元に生まれている人間だ。
私はみんなより頑張っても報われない。
私より頑張ってない人の方が報われている。

ズルイ…

最後は「ズルイ」でした。

この「ズルイ」って言葉、仕事や学校や家庭で案外良く飛び交っていませんか?

確かに、「ズルイなぁ〜」って思う人はいますよね。
人生は平等では無いので、生まれながらに恵まれている人はいます。

これは事実として変えようがありません。

でも、今は、「あの人はズルイ」とか、「この人は上だ、下だ」とか、そんな考え方はしなくなりました。

それは何故なのでしょうか。

それは今、私自身が自分に満足し、私はすごく価値のある人間だと思い込んでいるからです

(あくまで勝手な思い込みです)

人と比べない方法って、きっと色々ありますよね。

でも、根本的に解決する方法は、やはり自己肯定感を持つ事が一番だと思います。

私もまだまだ未熟な人間ですから、多少は「あの人いいなぁ。」と思う事はあります。

でもすぐに気持ちの切り替えが出来るのです。

「でも、私は今日、人に思いやりを持つ事が出来た。」

「でも、私は色々と大変な事があっても、何とか生きてこれた。」

「でも、私には信頼できる仲間がいる」

「でも、私は自分がやれる事を頑張ってやっている」

こんな風に自分の持っているもの、置かれた状況の中で生き抜いてきた事、

今まで出来ていて当たり前だと思っていた事が、実はすごい事だと認められるようになってきたからです。

自己肯定感を持ち、人と比べずに、自分も皆もすごいと思えるようにするためには、

まず、とにかく自分を褒め続けることです。

そしてもう一つ、「ズルイ」癖のある方も同じです。

自分が今やれる精一杯の事をやって、自分を褒めていれば、達成感や充実感を感じて、

ズルイ事に意識が向かなくなるのです。

人と比べなくなると、人生はもっと楽になると思います。

地道な努力ではありますが、ぜひ実践してみて頂きたいと思います。

私もまだ道のり半ばです。一緒に頑張りましょう。

Vision心理カウンセリング
セラピールーム・ソラhttps://cocoro-sora.net/
心理カウンセラー、ライフコーチ
Author : 桜井さおり

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