25歳の女性です。高校生の時から、手洗い行為止められないという状態が度々起き始めました。
症状は徐々に酷くなり、一度手を洗い出すと何十分もやめられず、手荒れも酷く痛みにも悩まされています。
また、家を出るときの火の元確認や、戸締り確認にも時間を要してしまい、
なかなか出かける事が出来ません。
外を歩いていると、「歩道橋から人を突き落としてしまったらどうしよう」
とか、「人を自転車で引いてしまったらどうしよう」という、強迫観念に苛まれてしまいます。
家にいても、外にいても、気が休まらず、本当に疲れてしまいました。
どうしたら良いのでしょうか。
答え
ご質問者様は、様々な強迫行為に長年悩まされておられるのですね。
とても、苦しく、生きているのが辛かったのではないかと思います。
世の中の全ての事が、強迫観念の対象になってしまうというのは、とても疲れますよね。
きっと、ご自身でも無意味な事は分かっているのでしょうが、
恐怖のイメージが暴走してしまうのだと思います。
戸締り確認などの強迫神経症の症状がある場合は、
指差し確認をしてみるとか、
写真に撮ってみるとか、
大丈夫な状態をメモに残しておくとか、
色々な方法が推奨されているのかもしれません。
しかし、私は表面的なやり方では解決しないと思っています。
根底にある恐怖心や過剰な責任感といったものを取り除かなければ、次から次へと、
強迫観念になる対象を探してしまい、どんどん強迫観念への対象物が増えていってしまの
だと考えます。
強迫行為というのは、自分の不安を唯一、自分が自分でコントロール出来る行為なのだと思います。
世の中の突発的に起こるほとんどの事は、自分にはコントロール出来ませんよね。
道を歩いていたら突然事故に合うかもしれませんし、、、
留守中に家に泥棒が入るかもしれないし、、、
食中毒や感染症になる事もあるかもしれないし、、、
自分が意図せず加害者になってしまう事もあるかもしれない、、、。
不安が少ない方々は、このような事を日常的にほとんど考えていないのだと思います。
しかし、根底に「自分が傷つきたくない」「傷つくのが怖い」という恐怖心があると、
それを回避するために、何度も繰り返し、手を洗ったり、確認行為をしたり、という症状が現れるのだと思います。
また、強迫行為のある方は、一種のコントロール障害であるとも言われています。
もしかしらご質問者様は、身近な人から、精神的にコントロールされているような状態にはないでしょうか。
・いつも不安になるような言葉を浴びせかけらて、怖くて行動が出来なかったり、、
・「ちゃんとしなくてはならない」、「失敗は許されない」という気持ちになってしまったり、、
人間とは本来自由でいたい生き物です。誰にもコントロールされたくないのです。
しかし一見、自由の身であるようでも、精神的拘束感があると、
自分でコントロールできるものを探して納得するまでやり続け、そこから一時的にでも逃れよ
うとするのかもしれません。
強迫神経症を改善していくためには、まず無理に強迫行動を止めようとしない事です。
ご質問者様は、きっと根底に恐怖心や強い自責感を抱えているのかもしれません。
それでも何とか生きるために、強迫行動をする事によって均衡を保っているのだと思います。
それを無理やり止めてしまったら、はけ口が無くなり、もっと苦しくなってしまうのではない
かと思います。
まずは強迫行動をしても、「またやってしまった。自分はダメだ。」と、
自責する事を止めましょう。
その変わり、「まあ、今は仕方ないよね。考え方が変われば自然と止められるから大丈夫。」
と、自分を焦らせたり、不安を煽ったりせず、安心できるような言葉をかけてあげましょう。
そして、
「世の中で起こる全ての事は大した事ではない!!」
「絶対何とかなる!!」
「自分は自由に生きて良いんだ!!」
と、自信を持った強い自分になるための働きかけを自分にしていってあげましょう。
心理カウンセリングのセラピールーム・ソラ
Auther:桜井さおり(ライフコーチ)