こんにちは、心理カウンセラーの石原です。
子どもが小さな頃は、目が離せなかったりお手伝いしてあげることが多かったり物理的に子どもにエネルギーを使いますね。
大きくなり、中学生、高校生、社会人の年代は物理的には手が離れていますが、精神的に気がかりなことの多い時期です。
不登校、引きこもり、リストカット…
時には「死にたい」「自分は生きる価値がない」「消えてしまいたい」
こんな言葉を口にする子どもも多くいます。
友だちと笑い合いながら、スポーツしたり恋をしたり…自由に時を過ごせるはずのこの時期に「死にたい、消えたい」と思いながら毎日を過ごしている我が子…。
親であれば、自分の子育てが間違っていたのだ!と自分を責めてしまうこともあるかと思います。
一体何が、起こっているのでしょうか。
親子のボタンのかけ違えが根本にあります。
子どもの幸せを願わない親はいません。(この記事を読んでいる、という時点で明らかですね。)
いい子に育てれば幸せに生きられるはず!いい子に育てよう!
と思うのです。
・勉強のできる子に
・我慢のできる子に
・人に迷惑をかけない子に
・途中で投げ出さず、頑張り通す子に
そんな子(親の価値観で見たいい子ですね)に育てようとすると、子どもへの対応は
できていない点を探して指摘、褒めどころを見つけられない、良い結果が出ても…それは当たり前。だって…もっといい子に育って欲しいから…手を抜きません。
この部分だけが子どもに伝わり続けると「ボタンのかけ違え」が起きてしまいます。
→私が頑張っていて、我慢ができるから、お母さんは私のことを好きなんだ
→頑張っていない我慢できない私なんか、お母さんはキライなんだ
→頑張っていない私は、愛される価値がないんだ
→私自身ありのままでは、生きる価値の無い存在なんだ
…親に大事にされたい一心だった子どもは、こんな風に親の思いとは違った形で受け取ってしまうことがあります。
生きにくさの根源です。
そもそも親が子どもに伝えたかったことは、全く違いますよね。
幸せに生きていって欲しかっただけですね。
ボタンはかけ直すことができます。
「自分は生きている価値がない」「消えたい」とsos を出しているお子さんの本当の心の声に耳を傾けてあげてください。
お母さんのことが世の中で一番大好きで、誰よりも誰よりも私を愛して欲しい…そう願っているお子さんの声。
そして「生きていてくれるだけでいい」
「自分の命よりも、あなたのことを大切に思っている」
「どんなことがあっても、あなたの味方です」
……そんな、あなたの本当の気持ちを、根気よく言葉と態度でお子さんに伝えていってください。
きっとボタンのかけ違えはかけ直せます。
Author : 石原さわこ