不安が強くて生きづらいと悩んでおられる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
同じ現象が起きても、全く不安を感じていない人と、すごく不安になってしまう人の違いは何
なのでしょうか。
ずっと不安に悩まされていると、不安が少ない状態で生きている人達が、とても羨ましく思え
たり、一生この不安感が続くのではないかと、更に不安になってしまったりしますよね。
すぐに不安になってしまう人の考え方や言葉の癖には、特徴的なものがあるような気がします。
まず、起きた物事に対して、いつも最悪な状態や自分が怖い目に合う状態を頭の中で強くイ
メージしているのです。
これは長年、無意識にやっているため、悪いイメージをする事が自分の中で当たり前になっ
て、本当は当たり前でない事を認識出来なくなるのです。
例えば、大きな台風がきた時。不安の少ない夫、不安の強い妻の場合を見ていきましょう。(この2人は安全な場所に住んでいると仮定)
不安の少ない夫は、
「川が増水している。見に行ってはいけないけど、見に行きたい!」
この時、頭の中のイメージは、
【自分は安全な状態でただ川を眺めて、川はこんな状態になるのだ。】と、純粋に驚いている状態。
自分は、絶対に怖い目に合う訳がない。何とかなる。大丈夫。と考えている。
不安が強い妻は、
「大変だ!こんなに川が増水して。家が浸水して自分が流されてしまったらどうしよう。怖い。」
この時、頭の中のイメージは、近くに川や海がない場所に居るにも関わらず、テレビで見た悲
惨な水害をイメージして、自分がその中で恐怖体験をしているという状態。
自分は、絶対に怖い体験をするに違いないと考えている。
このように、同じ場所、同じ現象が起きていても、頭の中でイメージしている事がこれ
だけ違うのです。
結果として、不合理に恐怖に怯える妻と、安心した状態で過ごす夫がいるのです。
このように、頭の中で自分を中心にして、どんな風にイメージするかで、
その人の心の状態は大きく変化します。
次に、不安の強い人は自分が何気なく言っている口癖を意識してみて下さい。
「どうしよう」
「大変だ」
「まずい」
「やばい」
「怖いな」
「これ大丈夫かな?」
と、いうような言葉をすぐに使っていませんか?
不安を感じやすい人は、いつも頭の中で最悪な状態になるイメージをしているため、
最悪な状態になる事を避けようと先回りして、不安になるような言葉を使ってしまうのです。
不安を感じやすい人は、一度、自分が意識せずに発している言葉を意識してみて下さい。
そして、不安が少ない人は、同じ状況でどんな言葉を発しているのか、どんな反応をしている
のか、その違いを観察してみましょう。
不安を感じやすい人の改善法は、不安の少ない人と不安の強い自分の違いを探して、
違っている部分を真似してみると良いのです。
①不合理に自分だけが最悪な状態になるというイメージを止め、いつも自分は安全な状態であるというイメージを先行させていく事。
絶対に上手くいかない、自分だけは失敗する、大変な事になるという考え方を止めるために、常に、自分は何をやっても上手くいっている、乗り越えているというイメージに変えていく事。
②口癖を変えましょう。
「絶対大丈夫に決まっているじゃん」
「大した事ない」
「何とかなるさ」
「まあ、いいか」
「楽しい」
「面白い」
など、例え「怖い!」と思う状況にいたとしても、「どうにかなる」という気持ちで、
自分にも他人にも声かけをしていく。
常日頃から不安を煽らず、安心出来るような言葉かけをしていく。
このように、本当はちょっとした考え方の癖が、長年積もり積もって、不安を感じやすい人を
つくり上げていくのだと思います。
ぜひ、出来る事からで良いので、不安を小さくする取り組みをしてみませんか。