自分の悔しい気持ちや、悲しい気持ち。
嬉しい気持ちや、楽しい気持ちを分かってもらえなくて、
嫌な気持ちになり、モヤモヤした経験は皆さんもあるのではないでしょうか。
その反対に、自分の気持ちに(特にマイナスの気持ちに)共感してもらえた時に、
「分かってくれた!!嬉しい。」
「問題は解決していないけれど、ちょっとスッキリした!」
という経験もありませんか?
これは、私の体験談なのですが、先日対人関係において「悲しいな」と思う出来事がありました。
普段は、自分の中で問題を解決するように心がけているのですが、
その日は、友人に感情を抑えつつ事情を話したのです。
すると、
「何それ!それはひどいよ!もう私が怒っちゃうよ!」
と、私以上に私の悲しみを表現してくれたのす。
その時に、私の心の中から、モヤモヤとしていた感情がスーッと消え去えり、
「分かってくれてありがとう。すごく気持ちが楽になった。」という思いが湧いてきました。
そして、起きた悲しい出来事に対しては、自分にはこんなに味方になってくれる人がいるし、
「まあ、いいか。」と思えたのです。
そんな自分に、自分で驚いてしまいました。
なぜなら私は、普段から自分の事は自分で分かってあげるようにしよう。
「悲しみを感じた時は、自分が世の中に期待していたせいだ。」と、
自分の感情に振り回されないように、思考の訓練をしてきました。
しかし、もしかしたら、いつからか、
自分の気持ちに自分で共感してあげる事をおろそかにしていたのかもしれません。
ですから、久しぶりに共感して、分かってもらえた事で、自分の無意識ちゃんがとても喜んだのだと思います。
やはり、人間には承認欲求があります。
小さくは出来ても、完全に無くす事は難しいですよね。
同じように他人さんの考えや感情に対しても、共感してあげる事はとても大事ですよね。
でも、まず自分なんだと思います。
自分の考えや感情を否定せず、まずは一旦その時の想いを抱きしめてあげる事が大切です。
自分に対して、
「それは悲しかったよね。」
「それは腹が立つよね。」
「それは嫌だよね。」
「それは嬉しいよね!」
と、自分に言ってあげる習慣を身に着けてみたらどうでしょうか。
「こんな風に考えてはいけない」等と、自分の感覚、感情を無理に抑えつけていると、
自分という人間に対して鈍感になってしまいます。
すると、自分と他人さんは合わせ鏡になっているので、他人さんの想いにも鈍感になってしま
い、他人さんの想いに寄り添い、共感してあげる事が難しくなります。
共感をしてあげられないと、人間関係もなかなかうまくいかなくなりますよね。
しかし、逆に、自分の想いに対していつも共感してあげていると、
「その気持ち分かる、分かる!」
と、他人さんの想いにも自然に寄り添えるようになり、共感力が研ぎ澄まされます。
how-to本に書いてあるような技術的なものでなく、心から自然に共感できるようになる。
そうすると、味方が増えていき、自分とも他人さんとも上手く付き合えるようになり、
今より生きる事が楽になっていくのではないかと思います。
まずは、自分の気持ちに共感してあげて下さい。
そして、その経験を他人さんにも照らし合わせて、相手の気持ちを想像して共感してあげる事です。
まずは、言葉の習慣として自分にも他人さんにも、
「それはさ、」とか、
「でもさ、」とか、
「それは違うよ」
と第一声で言うのではなく、
「そっか。それは〇〇だったよね。」
「うんうん。そうだよね。」とか、
「分かる、分かる」
という言葉に変えてみましょう。