50代男性です。今はサラリーマンとして、周りからはごくごく普通に働いている人、と見られていると思います。その証拠に平均的に昇格もして、今は管理職にはなっています。
ただ、思い起こすと小さな頃から自分は、周りの人より劣っている、と思っていました。自分の意見は間違っている可能性があるから、周りの様子を見ながら言えなくなってしまいます。
意見を言うことも怖いし、言わない自分も管理職失格と思います。
いつかボロが出てしまったら…と考えると、もう身動きがとれなくなってしまいました。どう自信を持ったら良いのでしょうか?
答え
ご質問者様は自信がないために、苦しい思いをされてこられたのですね。
あれも、これもと考えてしまうと、頭の中がパニック状態になってしまい怖くて身動きが取れなくなってしまうのだと思います。
まずは、ご自身が今まで持ち続けてきた価値観や信念を全て疑ってみましょう。
なぜ人より劣っている所があるとダメなのでしょうか?
間違った意見を言ったらいけないのでしょうか?
それらは恥ずかしい事ですか?
多くの方々がご質問者様と同じように、間違ったり、劣っている事は、
良くない事だと思い込んでいるのだと思います。私も以前はそうでした。
きっと、これまでの人生経験の中で、劣っている事、間違ってしまう事はいけない事、恥ずかしい事とどこかで教わったのかもしれません。
しかし、自分を苦しめるような有益ではない信念や価値観を持っていると、現実世界が苦しいものとなってしまいます。
そのためにまずは、人と人とは、単一的に比べられるものではない、比べる必要がない事を理解していきましょう。
得意な事、不得意な事はみんな一様にあります。
出来る事、出来ない事、それぞれにあると思います。
人が人を上か下かと評価する基準すら、ぞれぞれの価値観の下で成されるものなので、
とても曖昧なものです。
ですから、そのような曖昧なものに振り回されて悩みながら生きる必要は、
本当はありませんよね。
少し勇気を出して、周りと自分を比べる癖を止めようと決断してみませんか。
その代わりに、ご質問者様が今まで努力されてきた事、長年お勤めされて昇格する事がどれだけ大変な事か、こんなに頑張ってきた自分を褒めて認めてあげましょう。
自分を沢山、褒めて、認めてあげる事を続けていると、自己肯定出来るようになり、
周りと比較する必要はないと思えるようになってくるのです。
また周りの人からよく思われたいと思う気持ちは、とても理解できます。
しかしこれもまた、人それぞれに感じ方が違いますので、全員から良く思われるのはあまり現実的ではありませんよね。
ご質問者様が、「自分がどう思われるかではなく」、部下や会社の事を思いやって考えた意見を述べれば良いのだと思います。
例えそれが間違っていたとしても、自分が相手のために精一杯考えて出した意見ならば、
自分を責める必要は一切ありません。
そうやって、少しづつ自分を許して、動じない強い自分になっていけたら良いのだと思います。
Auther:桜井さおり(心理カウンセラー、ライフコーチ)
心理カウンセリングのセラピールーム・ソラ