保育で大切なこと

こんにちは、心理カウンセラーの石原です。

先日、保育や保育士についてお話する機会がありました。

「保育で大切なことは何ですか?」
の問いに…心がふわっと暖かくなったのを感じました。

何を思って、心が暖かくなったのか…
私の保育の軸になったものは、
実は一つなんです。

19歳の時、千葉の養護施設で泊まり込みの保育実習がありました。

私の実習させてもらったグループは3歳から18歳の
子どもたち8人のグループ。
それぞれの子どもが傷ついた体験、悲しい体験を小さな胸いっぱいに抱えていました。

甘える、という表現が出来れば本人も職員も楽なのですが…
拗ねる、イライラする、乱暴、口をきかない…という形でしか表現できない子もたくさんいました。

職員の仕事は日々の生活のサポート、家庭で保護者がしていること(健康管理、炊事、洗濯、掃除、宿題を見てあげる、お風呂に入れる)そのものでした。

ただ、私の実習したところの職員は…淡々とその業務をこなすわけでは…なかったのです。

買い物に行く時に必ず一人の子どもを車の助手席に乗せて行くのです。
ローテーションなのか、毎回違う子を連れていきます。


特別な自分だけの時間を作ってあげていたのです。


もちろん、子どもは嬉しそうに学校のこと友達のこと欲しいものの話を話していました。
黙っている子もいましたが…表情はとても穏やかでした。

夜、振り返り会で、その職員さんの言った言葉

【自分の子どもにしてあげたいことは、ここの子どもにもしてあげたいの】

19歳の石原の胸にズキューン!
まだ子どもを産んだことも…てか自分が子ども状態(笑)でしたが…

私もこんな保育者になる!!
と決めた瞬間でした。

これが、私の保育のただ一つの軸。

それから、保育士生活18年。
時には…もちろん(笑)迷走しました。
・園長に認めてもらえるかな?
・保護者に良い保育士と思われるか?
・先輩に可愛がってもらえるか?
・子どもをちゃんとまとめなきゃ!

その度に…
ちがーう!
私の考えることは一つ。
自分の子どもだったとしたら…
この子どもにどんな対応をするのか?
でしょ(*ˊ˘ˋ*)

よく見てあげる

分かってあげる

共感してあげる

味方でいる

成長できるための言葉をかけてあげる

学生時代に出会えたあの職員さん、ありがとうございます。

 

そして、この考え方
対人コミユニケーションの基本になるんです。
目の前の人を『自分の大切な人』として見ることで、自然と対応は決まってくるのです。

 

Vision心理カウンセリング
セラピールーム・ソラ
https://cocoro-sora.net
心理カウンセラー、ライフコーチ
Author : 石原さわこ

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